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?科学

「こわがりすぎ」と「こわがらなすぎ」の二極化をさけて、リスク認知の多様性をみとめた共通認識へ

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも しめしません。】【この記事は個人として意見をのべるものです。】 - 1 - なにか害がおきる可能性があるが、かならずおこるわけではなく、ある確率でおこりそうだ、という状況がある。このような…

有機農業産物は健康によいとはかぎらない。「オーガニック給食」推進論には「待った」

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 学校給食の内容を「オーガニック」にしようという運動をしている人たちがいて、地方自治体の政策に採用されたところもある。この「オーガニック」は「有機農業」の「有機」とお…

記事カテゴリー 「?科学」「学術政策」「持続」を (暫定的に) たてます

このブログのプラットフォームである「はてなブログ」には「カテゴリー」という機能があります。記事にカテゴリーのタグをつけると、記事題目の下に (字は小さいですが) 表示され、記事をカテゴリー名で検索することもできます。このブログ「Macroscope」に…

NHKの番組にあらわれた比嘉照夫氏の「EM」(有用微生物群、いわゆる「EM菌」) (2) 農業実践の例

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - NHKの番組にあらわれた比嘉照夫氏の「EM」(有用微生物群、いわゆる「EM菌」) [(1) 水質改善にならない泥だんご投入] からつづく話題である。「EM」または「EM菌」とは何かは、(…

NHKの番組にあらわれた比嘉照夫氏の「EM」(有用微生物群、いわゆる「EM菌」) (1) 水質改善にならない泥だんご投入

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - NHKのテレビ番組で好意的にとりあげられた 環境保全 あるいは 農業 のとりくみが、いわゆる「EM菌」を推進する活動にかかわるものである、ということが 2件つづいた。番組で直…

議論が二極化しないようにしよう (原子力事故のリスクの議論再燃をきっかけとして)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも しめしません。】【この記事は個人的な意見をのべるものです。ただし、意見文としてくみたてられたものではなく、おもいあたるままに書いたものです。】 - 1 - わたしは、2011年の東日本大震災の…

「サイエンス ウォーズ」についてわたしが知っている断片的なこと

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 0 - ネット上(わたしはきっかけをTwitterから得ることが多い)や、テレビや新聞などのマスメディア上で、話題になっていることに対して、多少は思いあたることがある。しかし、わた…

いわゆる「放射能の のろい」の件: 不確かな危険についての知識共有の問題

【この記事の最初の状態は2017-08-20にツイッターに書いたものです。その後、書きかえて、ツイッターと一致しなくなるところもあるでしょう。論旨が変わる場合は、どこをいつ書きかえたか明示しますが、補足や明確化の場合は必ずしも明示しません。】 - 1 - …

放射能をこわがることについて

-- まえおき 1 -- この話題は重い。書いてみても、書きたりないところ、考えのたりないところがまだあると思う。気がついたら書きなおすかもしれない。わたしのブログではいつものことだが、いつどこを書きなおしたか必ずしも明示しないことを、おことわりし…

病的科学 (3) ミトゲン線についてもう少し

[2012-10-06の記事「病的科学(2)」]で話題にしている「ミトゲン線」の件について、「T」となのるかたからMetcalf and Quickenden (1967)という文献の情報をいただいたので、その文献に目をとおしてみた。これはNatureの「Letter」だが、当時のこの雑誌のこの…

エセ科学(ニセ科学)批判と科学論との両立

2014年1月8日にわたしはTwitterに次のようなことを書いた。 ある主題に関する評論が出ると、ある人々は全面賛成であるかのような、ある人々は全面反対であるかのようなコメントを書く。その評論が話題になり続けると両グループは憎みあい続けることになりか…

ジャパンスケプティクス公開討論会「EMについて考える」の感想

2013年10月13日、東京・目白の学習院中・高等科で開かれたジャパン スケプティクスhttp://www.skeptics.jp/ の公開討論会「EMについて考える」http://www.skeptics.jp/news/63-em-symposium.html に出席した。(ただしわたしは主催団体「ジャパン スケプティ…

びっくりする画像が出まわるのは放置してはおけない

2013年8月23日、「福島の汚染水で太平洋は終り」ということばがtwitterで伝えられているのを見た。【わたしは「これで太平洋が終わりならばビキニ水爆ですでに終わっている。」とつぶやいた(tweetした)。ただし「だからといって、水爆実験をどんどんやってい…

「学説過信」 -- いわゆる「ニセ科学」問題の論点整理の試み

2013年3月10日の記事[「ニセ科学」と仮称される問題群の論点整理の試み]に続いて考えたこと。金森(2013)の論文を読んで、その中に出てくる「科学的イデオロギー」という概念が参考になると思った。【金森氏のこの論文は、2013年5月に開かれた日本哲学会のシ…

「ニセ科学」と仮称される問題群の論点整理の試み

「ニセ科学」と呼ばれることがある問題は確かにあると思う。ただしわたしはこの用語には必ずしも納得していない。「ニセ科学」は、「(おもに、科学に深くかかわったことのない人から見て)科学(的)に見えるが、実は科学(的)でないもの」をさすと言える。それ…

科学技術社会論の課題としての(仮称)ニセ科学問題

(考えがまだよく整理されていないのだが、17・18日の科学技術社会論(STS)学会大会のときにだれかと話をする材料のために、書き出しておくことにする。[2012-11-18追記] 残念ながら学会のときにはだれともこの話題で話をする機会がとれなかった。他の仕事をか…

「EM (有用微生物群)」と科学教育の問題 (3)

[8月12日の記事][9月26日の記事][10月4日の記事]に続く話題。今回もtwitterでの呼吸発電(breathingpower)さんからの話題をもとに少し調べたことと感想。必ずしも「科学教育」に直接関係するものではないが、問題関心は続いているのでこの表題にした。== EMは…

「ニセ科学」と仮称される問題群

物理学者の菊池誠さんのブログKikulogが、しばらく休みだったのだが[7月1日の記事]、10月10日に再開された。これを機会に、菊池さんが「ニセ科学」と呼んでいるものの問題を考えてみたい。菊池さんは「ニセ科学」とは「見かけは科学のようでも、実は科学では…

病的科学 (2)

[6月24日の記事]の続き。== Langmuirのいう病的科学 ==Wikipedia日本語版「病的科学」(2012-10-06現在)より 病的科学(びょうてきかがく, pathological science)とは、観察者や実験者の主観やミスによって誤って見出される現象や効果を指す用語である。アーヴ…

「EM (有用微生物群)」と科学教育の問題 (2)

[9月26日の記事]の続き。Twitter上の議論は呼吸発電(breathingpower)さんによるまとめ「EM教育問題」http://togetter.com/li/383244 があるが、その中で、JST (科学技術振興機構)あるいは文部科学省が関与している教材に関する話題での、自分の発言について…

「EM (有用微生物群)」と科学教育の問題

[8月12日の記事「有用微生物は活用すべきだが、比嘉ブランドのEMは勧められない」]に続く話題。スーパーサイエンスハイスクールの事例 呼吸発電(breathingpower)さんによるtogetter「科学技術立国日本の未来を蝕むEM菌」http://togetter.com/li/377682 にま…

有用微生物は活用すべきだが、比嘉ブランドのEMは勧められない

われわれの生活は微生物に依存しているところがある。とくに、有機物を分解し、なまごみを堆肥にしてくれる微生物が有用であることはまちがいない。そのような有用な微生物を選んで育てる活動は奨励したい。しかし、「有用」は、どういう目的に有用かをあわ…

われわれ生物は放射能に適応しているか

ヒトを含む多くの生物(以下「われわれ」)の健康にとって、環境中に人工放射性物質(形成45億年後の地球上に自然には存在しない放射性同位体)が多くなることは、望ましくないことなのだと思う。しかし、それだから、「原子力利用は生物の自然に反するのだ」と…

病的科学

「病的科学」は「疑似科学」と関係があるが別の概念だ。その意味は必ずしも統一されていないと思うが、わたしは次のように考える。(科学の対象になりうると思われるが)科学による答えが出ていない問題について、いろいろな仮説をたててその検証を試みる(Popp…

議論の二極化、放射能の場合、温暖化の場合

2011年12月5日の「リスクに関する議論の二極化はtwitterで強まったのではないか?」は、わざとちょっと抽象化して書いた。 K: こわがりすぎる人 L: 科学的知見を重んじ、ややこわがる人 M: 科学的知見を重んじ、ややこわがらない人 N: こわがらなさすぎる人 …

万能薬症候群

世の中に、科学的に考える人の多くがまちがっていると判断する言説が、流行することがある。まちがい自体は常にありうることだ。まずいのは、ある言説に対して、批判が起こっても、その言説の信奉者がそれを聞こうとしなくなることだ。こういうことは、いろ…

広瀬隆氏と武田邦彦氏をもてはやさないでほしい

[わたしはブログ記事を公開後に修正することがある。大きな修正をしたときにはその日付を示すことにしているが、細かい修正では必ずしも明示していない。あらかじめおことわりしておく。]わたしのよく行く本屋には、目立つところに原発事故関係の本のコーナ…

「放射能」ということば

1960年代に子どもだったわたしにとって「ホーシャノー」は、意味はよくわかりませんでしたが、よく聞くことばでした。「放射線」や「放射性物質」は中学生ぐらいになって知ったことばでした。近ごろわたしは、放射性物質に関する知識の大筋を説明する立場で…