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人気変

1970年代の気候変動の学説は「地球寒冷化」ばかりだったか (2)

【まだ書きかえます。いつどこを書きかえたかを かならずしも明示しません。】 - 1 - このブログの [2024-01-19 1970年代の気候変動の学説は「地球寒冷化」ばかりだったか] の記事に、田家 康 (たんげ やすし) さんからコメントをいただいた。ご指摘のおもな…

1970年代の気候変動の学説は「地球寒冷化」ばかりだったか

【まだ書きかえます。いつどこを書きかえたかを かならずしも明示しません。】 - 1 - 【地球環境問題についてのテレビ番組のうちに、1970年代以来の議論をふりかえるものがあった。その番組自体の論評を別にかくかもしれないが、ここでは、そこで思いだした…

climatic change と climate change (気候変化、気候変動)

【まだ書きかえます。いつどこを書きかえたか、かならずしも明示しません。】【気候の専門家として用語説明を書こうとしたのですが、この記事はまだその目標を達成しておらず、個人的な用語の感覚についてのおぼえがきになっています。】 - 1 - 日本語での「…

「海上低層雲による気候変動緩衝」について (暫定メモ)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも しめしません。】 - 1 - 戎崎 俊一 (えびすざき としかず) さんがブログで気候変動について論じているという情報を得た。 戎崎 俊一 (2023-03-21) 海上低層雲による気候変動緩衝 http://www.jahou…

気候変化のしくみに関する科学的知見の構造的確かさと、対策に関する知見の構造的不確かさ

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも しめしません。】 - 1 - いわゆる「地球温暖化」 (人間活動起源の気候変化) に関する科学的知識について、「ゆるぎないものになった」「疑う余地がない」という論評がされることがある。他方、ま…

IPCC 第6次評価報告書 (AR6) 統合報告書 (SYR) が出た

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも しめしません。】 - 1 - 2023年3月20日、IPCC (気候変動に関する政府間パネル) の 第6次評価報告書 (AR6) の 統合報告書 (SYR) が発表された。これで、AR6 が出そろったことになる。 第1作業部会 …

地球温暖化についての質問にこたえる

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 昨年度から、大学の「地球環境科学総論」というオムニバス講義のうちの1回として、地球温暖化の話をしている。講義資料はつぎのリンクさきのページにおいている。(題目は科学史のよう…

LLNL (LRL) の 気候モデル -- 軍事研究との距離は?

【まだ書きかえます。いつどこを書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 『科学』に書いた「気候システム研究の誕生 -- 真鍋淑郎の業績をふりかえる」 ([それを紹介するブログ記事 2022-04-29 ]) の最後の部分でつぎのような推測をのべた。1960-70年…

「気候システム研究の誕生 -- 真鍋淑郎の業績をふりかえる」

『科学』 (岩波書店) 2022年5月号の特集に、依頼を受けて執筆しました。 増田 耕一, 2022: 気候システム研究の誕生 -- 真鍋淑郎の業績をふりかえる。『科学』, 92: 428-431. この特集は「気候シミュレーションの展開」と題されていますが、内容は真鍋 淑郎 …

「地球温暖化を こわがりすぎず こわがらなさすぎないように」

2022年3月18日、環境創研 (一般社団法人 環境創造研究センター) から依頼をうけて、名古屋で、表題のような講演をした。講演の材料を [このウェブページ] に置いた。話のすじがきは、次の文章に書いた内容とだいたい同じだが、材料を更新している。 増田 耕…

真鍋淑郎さん (ほか) のノーベル物理学賞受賞をめぐって

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 2021年のノーベル物理学賞受賞者 3人のうちに、真鍋 淑郎 さんがふくまれていた。【真鍋さんはアメリカ国籍になってからも日本語で書いた文章が出版されることがあり、そのとき…

気候変動 (地球温暖化) の科学の学説の構造 -- 「すでにおきた温暖化は人為起源」はわきすじ

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1. きっかけ - 松王 政浩 (2020) 『科学哲学からのメッセージ』 [読書メモ] の合評会がオンライン開催されたので参加した。わたしはこの本が出版されてすぐ、気候変動 (地球温暖化)…

ワート『温暖化の〈発見〉とは何か』 重版

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも しめしません。】スペンサー R. ワート (Spencer R. Weart) 著, 増田 耕一、熊井 ひろ美 訳 (2005) 『温暖化の〈発見〉とは何か』 (みずす書房) の本が、しばらく版元品切れになっていました。出…

IPCC 第6次評価報告書 (AR6) の 第1作業部会 (WG1, 自然科学的基礎) の巻が出た

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも しめしません。】日本時間でいうと 2021年8月9日 (月) の17時に、気候変動に関する政府間パネル (IPCC) の第6次評価報告書 (AR6) のうちの、第1作業部会 (WG1) の報告書「自然科学的基礎」が発表…

『科学史事典』「地球温暖化 -- 国際政治にかかわる科学」

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 2021年5月、『科学史事典』が出ました。 日本科学史学会 編, 2021: 科学史事典。丸善出版, 726 pp. ISBN 978-4-621-30606-2. [わたしの読書メモ] 出版社ウェブサイトのこの本の…

NHKテレビ 「2030 未来への分岐点 第1回 暴走する温暖化 ...」 (2) 分岐点がなくても脱化石燃料政策を

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも しめしません。】 - 1 - NHK総合テレビ が 2021年1月9日 (再放送 1月14日) に放送した「2030 未来への分岐点」第1回「暴走する温暖化 脱炭素への挑戦」(番組ウェブページ https://www.nhk.jp/p/sp…

NHKテレビ 「2030 未来への分岐点 第1回 暴走する温暖化 ...」 (1) 大雨・洪水シミュレーション

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも しめしません。】 - 1 - 2021年になって、NHKが、「2030 未来への分岐点」という番組 (ちょっとドラマ的部分があるが、ドキュメンタリーと言ってよいだろう) のシリーズをはじめた。その第1回「暴…

人為起源気候変化 (地球温暖化) に関する記事カテゴリー「人気変」をたてます

このブログには、記事分類につかえる「カテゴリー」という機能があります。このブログの記事には、いわゆる地球温暖化、つまり、人間活動起源の温室効果気体増加による気候の変化についてのものが多いのですが、わたしはそれに関するカテゴリー分類はしてき…

気候変動の話題が地球温暖化にしぼられるわけ

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも明示しません。】 - 1 - 「地球温暖化」ということばは、文字どおり温度があがることをさすこともあるが、ここでは、人間活動による二酸化炭素などの温室効果気体の排出を原因とする気候の変化をさ…

温暖化で雪がふえるのはどんなばあいか

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 2020年12月16-18日ごろ、北関東の大雪がニュースになった。それを機会に、地球温暖化と雪との関係もちょっと話題になった。地球温暖化にともなって雪が減るかふえるかについて…

地球温暖化予測につかわれる気候モデルの性能指標は過去の気温の時系列の再現ではない

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしもしめしません。】【2020年7月22日、Twitterでたまたま気になった発言にコメントしたわたしのtweetが、わたしのtweetにしてはめずらしく多数の人から retweet されてしまった。わたしは、ひとつめの…

緊急事態、非常事態 (2) 気候非常事態?

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも しめしません。】 - 1 - 山本 (2020)の本で知ったことだが、世界のあちこちの国の地方自治体が、「気候非常事態宣言」をした。国会で決議した国もある (法律として決めたわけではないらしいが)。…

重症観者と軽症観者 (仮の用語) -- 地球温暖化問題への適用

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしもしめしません。】 - 1 - 増田 聡 さん(@smasuda) がTwitterで、2020年3月12日と22日に、新型コロナウイルス感染症についての人びとの態度を「重症派」と「軽症派」に分類する議論をしていた。感染…

オーバーシュート (overshoot)、そして、専門家の知見を政策決定につかうときの ことばえらび

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしもしめしません。】 【第3節は、(専門家と専門外の人との関係に関心をもつ個人としての) 社会に対しての意見です。】 【第4-6節は、気候変化の専門家として知っていることを、随想的にのべたものです…

NHK BS1 「気候クライシス -- IPCC特別報告書からの警告」について

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも明示しません。】【この記事は、気候変化についての専門家として書いています。事実の説明の部分と、専門家としての意見の部分があります。ただし、わたしは、話題になっている報告書そのものを読…

気候システムの感度や地球温暖化の将来みとおしについてのいくつかの議論

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも しめしません。】【この記事は、気候変化の専門家として書いています。しかし、自分で計算したわけでも、しっかり文献調査したわけでもなく、たまたまネット上で知ったり検索して見つけたりした記…

地球温暖化の話で水蒸気は原因としてはあげないが、無視しているわけではない。

【ひとまず Twitter に書いた内容からはじめて、すこしずつ書きなおしています。どこをいつ書きかえたか、かならずしも しめしません。】 - 1 - 地球大気の温室効果をもたらしている成分として、(分子あたりの効果と分子数の積でかんがえて) いちばんおおき…

NHKテレビ「10 Years After 未来への分岐点」をめぐって

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも明示しません。】 - 1 - 2020年1月1日、21:00-22:15 の、NHK総合テレビの番組「10 Years After 未来への分岐点」を見た。わたしはひごろから、マスメディアにはもっと、地球環境問題を一般の人びと…

二酸化炭素を出さずに海をわたる手段をもとめることの意味

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 地球温暖化の対策にとりくむよう世界にうったえる、スウェーデンの高校生 Greta Thunberg (グレタ トゥンベリ) さんの活動が話題になった。Gretaさんの行動をけなす発言のおお…

地球温暖化の見とおしが信頼されにくい事情 (その克服にむけて)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】【この記事は、気候変化の専門家として書いています。ただし、内容は、たしかな(「確信度」の高い)知見を提供する部分と、まよいながら考えていることを暫定的に書いている部分がまざ…