【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】
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この記事は、結果として、[ 2024-03-24「ブラタモリ」レギュラー番組終了、そのさきへ ] のつづきの話題になった。しかし、はじめからそれを意図していたわけではない。
「未知との遭遇」ということばを唐突におもいだした。そのことばがどのようにつかわれていたか [注] をおもいだすまえに、「道との遭遇」という だじゃれ をおもいだした。(「未知との遭遇」がさすものがなんであれ、それは遭遇する人にとって異常事態だろう。他方、家から学校にかようだけでも、家の外にでる人にとって、道にであうことは日常のことだろう。ことばとしてはつまらない だじゃれ なのだが、日常・非日常のギャップをおもしろく感じたのだ。)
- [注] なんの題名だかわすれていたのだが、いまはウェブ検索すればわかる。スピルバーグ監督による映画の題名で、日本での公開は 1978年だった。
なにをねらうでもなく、「道との遭遇」でウェブ検索してみたら、そういう名まえのテレビ番組があるという情報にであった。
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「道との遭遇」という番組を、CBCテレビ (この「C」はカナダではなく中部日本) で 2022年から毎週放送しているそうだ。時間帯は深夜だ。いくつかの他の局でも放送されているが、関東ではふだん放送されていない。一度、特別番組として BS-TBS で放送されたことがあるそうだが、いずれにしても、わたしは見たことがない。
- (CBC Web) 「道との遭遇」 https://hicbc.com/tv/michi/
- (Wikipedia 日本語版) [ [ 歩道・車道バラエティ_道との遭遇] ]
ウェブ記事に紹介されているのをいくつか見てみると、どちらかというと道路マニアの趣味的話題がおおいようだが、それをしろうとの人にもおもしろくつたえているようだ。
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もうすこし検索してみると、「TBS FREE」の https://cu.tbs.co.jp/program/21486 に 2024年12月24日の番組の動画があり、2025年 1月 8日 12時まで無料公開されている。この回は、関東の TBS でも放送されたのだろうか、あるいは、TBS では放送されなかったのだがウェブサイトにだけ置かれたのだろうか、わたしは確認できていない。著作権表示は CBC になっている。
この回は、約30分のうちはじめから約20分が、名古屋市の熱田から東へ有松まで 旧東海道 (江戸時代に東海道だった道) を歩くという趣向だった。愛知県出身で 東京付近の「古道」 (これは荻窪さんの表現で、江戸時代またはそれよりまえの時代からある道) についての著書がある 荻窪 圭 さんが、歩きながら、どの道が旧東海道であるか、そのあたりは江戸時代にはどんな景観でどんな産業があったか、などの話題や、愛知 (「あゆちがた」という潟からきている)、呼続、鳴海などの地名の由来を説明するものだった。このような構成は「ブラタモリ」 (とくに、全国展開するまえの東京都内をあるいていたころ) と似ていたとおもった。ただし、この回は意識して入門的な内容にしたらしく、ほかの回はもっとマニアックな内容らしい。
若い女の人がいっしょに歩くというパターンも「ブラタモリ」と似ていた。ただしこの回の「おとも」はブラタモリの女性アナウンサーよりもさらに若い10代の人で、声優になるための勉強中の専門学校生だった。この番組の定例でナレーターをしているベテランの声優がこの日は後輩をおくりこんできたらしい。60代の荻窪さんが博識なのに対して無知な人の代表のような位置づけだった。「あんきょ」が「暗渠」とわからなくて「安居?」と言って (ロケーションの現場にはいないが画面にでている出演者から) わらわれていた。ただし、じゅうぶん若くて芸能人としては無名な人なので、知らなくても無理もないというあつかいになり、無知な人という評判がかたまることはないだろうとおもった。
荻窪さんが「ブラタモリ」のばあいのタモリさんと案内人の役をかねていた。ときどき、地元の由緒がありそうな商店をたずねてその主などに質問することもあった。むかしのできごとや地名の起源について、歴史家のあいだでも説が統一されていないこともあるにちがいないのだが、この番組は、荻窪さんまたは地元商店主が確実にただしいかのような印象をあたえていたとおもう。(最後の「織田信長がとおった道」については半信半疑のままだったとおもうけれど。) この番組を知識の権威とみなす人はあまりいないだろうから、まあいいのかもしれない。
商店などへの声のかけかたは、(カメラをかまえて声をかけるよりまえにあいさつはすませているにちがいないけれど)、ロケにきてその場で取材の交渉をしているようだった。「ブラタモリ」のばあいは、タモリさんが現地入りするよりまえにディレクターが何日もかけて現地をみているので、そのあいだに交渉しているはずだ。このちがいも、かけている費用のけたがちがうだろうから、しかたがないかもしれない 。
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「ブラタモリ」は 2025年4月から再開するらしいが、それがつづいているあいだに、そのやくわりを (分担して) ひきつぐ番組が、NHKにかぎらずいろいろなところからでてきてほしいとおもっている。「道との遭遇」あるいはそこからの発展も、そのひとつになるのかもしれない。