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気改

読書メモの記事リスト (歴史気候、気候改変、科学史) 更新

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】わたしは、読書メモを、このブログとは別のブログ「yuku kawa」http://macroscope.world.coocan.jp/yukukawa/ に書いています。そのブログでは、記事一覧をつくってはいますが、記事を…

気候改変に関する読書メモ

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】わたしが、読書ブログ[yuku kawa]に書いてきた読書メモのうちで、このブログで設定した「気改」のカテゴリーに関連するもののリストを、暫定的に[このリンク先ページ]につくりました。…

台風を操作することの実用化を期待してはいけない。研究も慎重に。

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 2018年9月3日の読売新聞(東京) 1面の記事によれば、政府 (内閣府、文部科学省、経済産業省)が、「ムーンショット型研究開発制度」というものを始めることを、来年度予算の概算…

ジオエンジニアリング、気候工学、意図的気候改変 (5)

【まだ書きかえるかもしれません。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - [ジオエンジニアリング、気候工学、意図的気候改変 (4) (2016-03-30)]の記事を書いてから2年がたった。そのあいだ、わたしはこの話題に関する知識をあまり更新して…

太陽放射改変を制御することを考えた計算 (Kravitz, MacMartinほか 2016)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】意図的気候改変(geoengineering、気候工学)に関する論文の紹介とコメントの2件め。Kravitz, MacMartin, Wang, Rasch (2016)の論文を読んだ。Kravitz氏は、気候モデル実験の研究者で、g…

記事カテゴリー「気改」 = 意図的気候改変(気候工学、ジオエンジニアリング)

このブログに、意図的気候改変(気候工学、ジオエンジニアリング)に関する記事をときどき書いている。それを検索するとき、キーワードだけでは見つかりにくいので、ブログの「カテゴリー」という機能で示しておくことにした。ただし、このブログでもカテゴリ…

太陽放射改変の現実的(?)なシナリオ (Keith & MacMartin 2015)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 地球温暖化の対策としての意図的気候改変(「気候工学」)について、[2016-05-10の記事]で予告したように、読んだ論文の紹介・論評をしていこうと思う。この記事はその1つめだが…

気候工学(意図的気候改変)を正当にこわがる(?)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 地球温暖化の対策としての意図的気候改変(いわゆる「気候工学」あるいは「ジオエンジニアリング」、以下便宜上「気候工学」という表現を使う)については、このブログでたびたび…

ジオエンジニアリング、気候工学、意図的気候改変 (4)

【まだ書きかえるかもしれません。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】[(1) 2013-11-03の記事][(2) 2014-01-19の記事][(3) 2015-04-18の記事]の続き。最近、Pereira (2016)の論文が出た。【ドイツの Kiel Earth Institute がやっているClimate…

気象(天気)改変、天候改変(?)、気候改変

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 0 - これまでわたしは、気候改変(climate modification)を話題にするときに、これと気象改変(weather modification)とは、無関係ではないものの、別ものと考えたほうがよい、と言う…

Anthropocene (人類世、人新世) (2) 意図的気候改変(気候工学)との関連

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 -[2016-02-06の記事「Anthropocene (人類世、人新世) という新概念の複数のとらえかた (1)」](以下「第1部」と呼ぶ)の続き。意図的気候改変、いわゆる「気候工学」あるいは「ジオ…

ジオエンジニアリング、気候工学、意図的気候改変 (3)

[2013-11-03の記事][2014-01-19の記事]の続き。アメリカ合衆国科学アカデミー(NAS)の関連機関であるNational Research Council (略称はNRCだが原子力規制委員会でないことに注意。日本語表現は決まっていないようだが「全国研究評議会」とされていることがあ…

人為起源気候変化とその対策とくに気候工学の位置づけに関する根本的考察 (学会発表)

2014年4月28日から5月2日まで開かれた日本地球惑星科学連合 (http://www.jpgu.org/ )の2014年大会のセッション「M-ZZ45 地球科学の科学史・科学哲学・科学技術社会論」http://www2.jpgu.org/meeting/2014/session/M-ZZ45.htmlで、予稿を[2014-02-12の記事]で…

人為起源気候変化とその対策とくに気候工学の位置づけに関する根本的考察 (発表予稿)

2014年4月におこなわれる日本地球惑星科学連合(http://www.jpgu.org/)の大会の、科学論のセッション(M-ZZ45「地球科学の科学史・科学哲学・科学技術社会論」)に、発表を申しこんだ。予稿をこの下につける。「根本的」というほど考えは深まっていないのだけれ…

ジオエンジニアリング、気候工学、意図的気候改変(2)

[2013-11-03の記事]の話題の続き。Boucherほか(2014)のレビュー論文を読んだ。著者は、イギリス、フランス、ドイツ、スイスを含むヨーロッパの研究者たちである。地球温暖化の対策は、「緩和策」(mitigation)、「適応策」(adaptation)、「ジオエンジニアリン…

なぜ、どのように「気候工学」(ジオエンジニアリング)に関する研究をするか

わたしは、「気候工学」(ジオエンジニアリング)[2013-11-03の記事参照]に関する研究にかかわっている。その一部は、環境省の環境研究総合推進費S-10「地球規模の気候変動リスク管理戦略の構築に関する総合的研究」(ICA-RUS) http://www.nies.go.jp/ica-rus/ …

ジオエンジニアリング、気候工学、意図的気候改変

2013年9月27日、IPCC第5次報告書(第1部会の部)が発表された際の日本の文科省・経産省・気象庁・環境省共同報道発表文(http://www.jma.go.jp/jma/press/1309/27a/ipcc_ar5_wg1.htmlからリンクされたPDF) には「ジオエンジニアリング」ということばが出てくる…

AGU GC53Dほか: 気候工学 (気候改変技術、ジオエンジニアリング)

AGU Fall Meeting [前の記事参照]から。地球温暖化を軽減するには二酸化炭素などの温室効果物質の排出を減らすのが本筋であり、それは「緩和策」と呼ばれている。もっとあらっぽい方法で地球温暖化を軽減しようとする方法をgeoengineeringということが多いが…

海洋鉄散布が実行されてしまった

大気中の二酸化炭素などの増加による温暖化は意図しない気候改変だが、これを打ち消すために意図的な気候改変をするべきだという提案がある。英語では geoengineering と言われることが多いが climate engineeringとも言われる。日本語では「気候工学」で知…

バイオCCSのテクノロジーアセスメントが急務だ

大気中の二酸化炭素濃度が400 ppmを越えたという報道を聞いた。ローカルな人間活動の影響が小さい個別の地点での観測値だそうだが、全球平均値で越える日も近いだろう。温暖化をくいとめるために、二酸化炭素濃度はこのくらいのレベルにとどめたい。もっと低…

二酸化炭素回収隔離貯留(CCS)について考える時だ。しかしだれが言い出すかがむずかしい。

地球環境問題は気候変化だけではなく、気候変化は温室効果の強化による温暖化だけではない。しかし、現代の人間社会は気候変化に対して弱いので、温暖化をなるべく小さく食い止めるべきだ。その対策の本筋は、化石燃料の消費を減らすことだ。これは、現代の…

気候改変技術(いわゆるジオエンジニアリング)についての暫定的問題整理

IPCCの3つの部会にまたがる「geoengineering」に関する会合が、2011年6月20日から22日までペルーのリマで開かれた。日本からは杉山昌広さん(「気候工学入門」 [読書メモ]の著者)が出席した。28日にその報告会があった。この専門家会合は、2013-14年に出版予…

乱暴な温暖化対策はまともな温暖化対策をじゃまするかもしれない

地球温暖化に対しては、適応策と、軽減策の両方が必要だと考えられており、わたしもそう思います。「適応策」は、気候が変化することに対する人間社会の損失を小さくしようとするもので、「軽減策」は、気候の変化自体を小さくしようとするものです。ここで…