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2016-01-01から1年間の記事一覧

研究所の電子メール用ソフトウェアについての意見

IT

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 0 - 2016年11月、わたしの勤務している法人の情報システム管理部門から、コンピュータセキュリティの確保のために、所内の電子メールのクライアントソフトウェアを制限したいという…

大気のエネルギー、エネルギー収支 (5) (熱収支ではなくて熱機関論)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】[第1部(2016-12-09)]、[第2部(2016-12-10)]、[第3部(2016-12-11)]、[第4部(2016-12-13)]の続き。節の番号も続きでつけることにする。 - 18 - 第1部の「- 6 -」で述べた、運動エネルギ…

天皇の制度について、2016年12月の時点で考えること

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】【この記事はわたしの社会に対する意見を含んでいます。しかし、明確に意見を主張する文章にはなっていません。】 - 1 - [2016-08-08の「天皇ビデオメッセージをきっかけに考えたこと…

短期的な記憶を失った経験

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】【この記事はわたしの個人的経験を書きとめたものです。このブログの記事には、学術的知見を提供するものも、社会にどうするべきだと訴えるものもありますが、この記事はどちらでもあ…

大気のエネルギー、エネルギー収支、「熱収支」(4)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】[第1部(2016-12-09)]、[第2部(2016-12-10)]、[第3部(2016-12-11)]の続き。節の番号も続きでつけることにする。 - 13 - 気象学者全体ではないが、熱帯の対流圏の気象についての専門文献…

大気のエネルギー、エネルギー収支、「熱収支」(3)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】[第1部(2016-12-09)]、[第2部(2016-12-10)]の続き。節の番号も続きでつけることにする。大気のエネルギー収支・「熱収支」と言われる仕事には、いろいろな概念枠組みによるものがある…

大気のエネルギー、エネルギー収支、「熱収支」(2)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】[2016-12-09の記事](以下「第1部」とする)の続き。節の番号も続きでつけることにする。 - 7 - エネルギーの流れの量を考えるには、大気を3次元の升目に分けて、ある箱の空気が隣の箱の…

大気のエネルギー、エネルギー収支、「熱収支」(1)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 気象学のうちで、わたしが大学院生のとき以来、研究者としてやってきたおもな作業は、「エネルギー収支」または「熱収支」(および、それと関連する「水収支」または「水蒸気収…

海水の「塩分」は塩分濃度か

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】【Wikipediaについての記述は、もしわたしがWikipediaを書きかえる場合はこちらも書きかえますが、それ以後のWikipediaのほうの変化を追った書きかえはしないでしょう。】 - 1 - 海洋…

地球温暖化の「検出と原因特定」の細部を気にしてもみのりは少ない

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - [2016-12-02の記事「地球温暖化懐疑論について、2016年12月の時点で考えること」]の中で、「『温度上昇がすでに起きている』、そして『その原因は人間活動由来の二酸化炭素であ…

地球温暖化懐疑論について、2016年12月の時点で考えること

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 地球温暖化懐疑論は、2006-2010年ごろによく聞いたのだが、少なくとも日本語圏では、最近は下火になっていると感じている。しかし、アメリカ合衆国では続いており、さらに、そ…

パーセント・ポイント、任意の単位を数えることばがないこと

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 現代の日本語で「ポイント」ということばはさまざまな使われかたをする。(試験の点数は「点」であってあまり「ポイント」とは言わないと思うが、スポーツの得点については言う…

衛星測位、GNSS、GPS

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - わたしは大学で「地理情報学」という科目を担当していた2000年に、教材ページ[位置情報の取得の手段: GPS]を書いた。その後、この技術の進展を反映して改訂するべきだと思って…

偏差、anomaly、異常

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 気候に関する学術論文では、「anomaly」という語によく出会う。日本語では「偏差」と「異常」を使いわける必要がある。Anomalyとは、「平常からの はずれ」のことだ。ただし、…

学術政策について -- 「選択と集中」の発想の転換を

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 日本の今の学術政策 (「科学技術政策」とも重なるのだが文科系の学問も含むのでこの表現にしておく)について、大部分の学者が不満をもっていると言ってよいと思う。もちろん、…

地域別の選挙結果の分布図について考えたこと

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - アメリカ合衆国の大統領選挙があった。【その結果としてできる政権がどんな政治をするかについては、また別に考えなければならない。(G. W. Bush大統領のときの共和党の政治が…

長期大学 -- 子育てと学業を両立できる場を

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 数か月前に、ある短大(短期大学)が、学生の募集を停止するというニュースが流れた。【その短大が公開している情報にはまだその件は出ておらず、2017年4月入学の学生募集は今ま…

「地球温暖化の見通しはウソではない -- 原子力推進のために使われることはあるが」

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】この記事と同じ(ただしカギカッコなし)表題の文章が、左巻健男さんが編集長となっている雑誌『RikaTan / 理科の探検』(ウェブサイト http://www.rikatan.com ) の2016年12月号に、陰謀…

「ケッペンの気候区分」をどうするか? (気象学会発表を終えて)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 2016年10月27日、日本気象学会大会で、[2016-07-08の記事]に出した予稿にそった発表をした。発表の時間を超過し討論の時間を削ってしまって申しわけない。また、セッションの後…

授業「気候変動(地球温暖化)を理解する基礎となる気象学の知識」のためのページ

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】このページは、2016年10月16日に東京農工大学でわたしが担当する授業について、受講者・授業関係者からの質問や関連情報を、ブログへのコメントという形で受け取るために用意しました…

日本社会が縮むことへの適応を考えよう (学術研究体制についても)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - このごろ、世のなかの話題が「景気の悪い」ことばかりのような気がする。仮に「景気が悪い」と表現したことの要点は、職につけない人や、いま職についていてもその先行きが不安…

地球温暖化と人工衛星とのかかわり

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 0 - 人工衛星に関心をもつ団体から、地球温暖化に関する話をするように頼まれたので、この機会に、地球温暖化と人工衛星とのかかわりについても話そうと思った。ただし、わたしは宇…

原子力発電からの二酸化炭素排出についての覚え書き

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】原子力が、地球温暖化対策としての「緩和策」つまり二酸化炭素排出削減策としてとりあげられることがある。その根拠として「原子力は二酸化炭素を排出しない」と言われることがある。…

移動ド育ちの「ドソドミソ」

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】【この記事は、個人的事実と感想を述べたもので、社会に対する主張を述べたものではありません。】ネット上で「ソレソシレ」という文字列を見かけた。「悪口を言う」と似た意味の「そ…

氷期サイクルから気候感度を知るのはむずかしい

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - Snyder (2016)の論文が出た。これは、海底堆積物などの物証に基づいて、最近2百万年間の世界平均地表温度の時系列を推定したもので、これまでにそのようなものはなかったから、…

「気候変動」か「気候変化」か「地球温暖化」か

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - わたしはこのごろ「地球温暖化」を話題にすることが多い。これはもともと英語のglobal warmingの訳語だろう(したがってここでの「地球」は「全地球規模の」なのだ)。しかし近ご…

発散・収束

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 「発散」(英語ではdivergence)と「収束」(convergence、日本語では「収斂」[しゅうれん]ともいう)は、気象に限らず、流れやベクトル量に関するいろいろな話題に出てくる用語だ…

天皇ビデオメッセージをきっかけに考えたこと

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 2016年8月8日、天皇のビデオメッセージが放送された。わたしは放送をきいていないが、NHKのウェブサイトに出た文章を読んだ。 - 2 - わたしは、日本国憲法の理念(だとわたしが…

「ケッペンの気候区分」を引退させてそれに代わるものを考えよう (気象学会予稿)

[2015-01-17の記事「『気候区分』をたなあげにして、気候を連続量の集まりでとらえよう」]と基本的に同じ趣旨なのだが、日本気象学会の2016年秋の大会のセッション「気候形成の統合的理解 --気候科学における基礎研究の推進と地学・地理教育との連携--」での…

道に迷っていた人

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】(比喩的にいえばわたしは今も道に迷っている人だが) 近ごろ、実際に道に迷っている人を助ける経験をした。ある晩、職場を出て近くの交差点のところを歩いていると、別の方向から歩いて…