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季節について

国立環境研究所 生物季節モニタリングのウェブページ

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 生物季節観測については、このブログでは [2021-05-31 生物季節観測についての動き: 国立環境研究所で各地のボランティア調査員募集] のページを書いたきりになっていた。このたび (2…

旧正月をきっかけに暦について考えたこと

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 日本の旧暦の今年 (十干十二支は「壬寅」(じんいん、みずのえとら) ) の新年は 2022年2月1日だった。中国の「春節」、ベトナムの「テト」[注] も、同じ日だった。 [注] Tết、こ…

モンスーンの基本概念 -- もう一度考える [論じる文章]

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも しめしません。】これは、2021年 9月 7-10日に開かれる 東アジア環境史学会の会議 EHEH 2021 ( http://www.aeaeh.org/eaeh2021.htm ) で発表するために書いた英語の文章 ( このブログの [2021-08-…

The basic concept of monsoon, revisited (discussion paper)

This is a discussion paper for my presentation at The Sixth Biennial Conference of East Asian Environmental History (EAEH 2021) to be held on-line (based on Kyoto) on 7-10 September 2021 http://www.aeaeh.org/eaeh2021.htm .My abstract has b…

モンスーンの基本概念 (もう一度考える)

さきに[英語版]をだしたが、日本語版も出しておく。これは、2021年9月7-10日に (京都を本拠として) オンラインで開かれる予定の東アジア環境史会議 (The Sixth Biennial Conference of East Asian Environmental History, EAEH 2021) でのわたしの発表の要旨…

The basic concept of monsoon, revisited

This is a longer version (than the official one) of the abstract for my presentation at The Sixth Biennial Conference of East Asian Environmental History (EAEH 2021) to be held on-line (based on Kyoto) on 7-10 September 2021 http://www.aea…

生物季節観測についての動き: 国立環境研究所で各地のボランティア調査員募集

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも明示しません。】 - 1 - 気象庁のしごとのうちに「生物季節観測」というものがある。さくらの開花の日付がよく知られている。 季節に応じておきる植物や動物の変化の日付を、毎年条件をそろえて記…

梅はさいていたか (2)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも明示しません。】 【[2020-11-15] 昨日は自分の[2019-04-04の記事]へのリンクを書きまちがえていました。修正しました。】 - 1 - 2020年11月10日、気象庁が、生物季節観測の種目を2021年1月から お…

Spatial patterns of weather and their relationship with seasons in Japan

【This article is an English version of [My article in Japanese which appeared in this blog on 2018-07-11].】【This article may be further updated. I do not always specify what parts are updated and when. 】 - 1 - I talked with foreign stu…

梅はさいていたか

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 「令和」の出典となった、万葉集第五巻の文章によれば、天平二年正月十三日に、大宰府で、梅の花をみる宴があって、出席者がそれぞれ歌をよんだことになっている。それ自体がフ…

その「東アジアモンスーンの強さ」とはなんでしょうか?

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 日本をふくむアジアの気候にとって、ひとまず「モンスーン」と「季節風」とを区別せず「モンスーン」で代表させることにすれば、モンスーンが重要な要素であることはたしかだと…

日本の季節と天気パタン

【この記事は まだ 書きかえることがあります。 どこをいつ書きかえたか、必ずしも示しません。】 - 1 - 日本語を読み書きしない外国人の留学生と話をした。気象学の基礎知識はあるのだが、日本の事例をあつかうにあたって、日本の季節ごとにあらわれやすい…

陸水収支からみたモンスーン地域の特徴

【この記事は まだ 書きかえることがあります。 どこをいつ書きかえたか、必ずしも示しません。】 - 1 - 「モンスーン、monsoon、季節風」について、このブログには[(1) 2014-07-07] [(2) 2017-10-31] [(3) 2018-06-20] [(4) 2018-06-20] [(5) 2018-06-26]の…

モンスーン、monsoon、季節風 (5) 季節平均の海面気圧とOLRの分布から

【この記事は まだ 書きかえることがあります。 どこをいつ書きかえたか、必ずしも示しません。】「モンスーン、monsoon、季節風」[(4) 2018-06-20]の話題のつづき。わたしは、大学の地球科学に関する科目で、世界の気候について講義するとき、東西方向は一…

モンスーン、monsoon、季節風 (4)

【この記事は まだ 書きかえることがあります。 どこをいつ書きかえたか、必ずしも示しません。】 - 1 - 「モンスーン、monsoon、季節風」については、[(1) 2014-07-07] [(2) 2017-10-31]の記事で、いろいろな論点をあげた。また、[(3) 2018-06-20]の記事に…

モンスーン、monsoon、季節風 (3) 風向からみた世界のモンスーン地域

【この記事は まだ 書きかえることがあります。 どこをいつ書きかえたか、必ずしも示しません。】「モンスーン、monsoon、季節風」については、[(1) 2014-07-07] [(2) 2017-10-31]の記事で、いろいろな論点をあげた。その後に考えたことを書こうと思う。その…

熱帯では雨季でも晴れるところが多い。ただしくもりが続くところもある。

【この記事は まだ 書きかえることがあります。 どこをいつ書きかえたか、必ずしも示しません。】 - 0 - この記事は、気候・気象の専門家としての知識提供という趣旨がある。しかし残念ながらその目的での情報の質がじゅうぶんでない。内容のうちいちばん言…

モンスーン、monsoon、季節風 (2)

【この記事は まだ 書きかえることがあります。 どこをいつ書きかえたか、必ずしも示しません。】 - 1 - 「モンスーン、monsoon、季節風」について、[2014-07-07の記事 (ここでは「第1部」と呼ぶ)]を書いた。それ以後に思いあたったいくつかの話題をそれぞれ…

日本の四季という問題

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1. 序論 - 「日本には四季があるからすばらしい」のようなことばをときどき聞く。個人の感想としてすなおにそう言うのはかまわないだろう。しかし、日本がほかの国よりもすぐれてい…

モンスーン、monsoon、季節風

「モンスーン」と「季節風」は、どちらも英語の monsoon に対応し、同じ意味のことばとして扱われることもあるが、区別されることもある。意味の広がりが一定しないので、文脈ごとに確認が必要だ。本論にはいる前に、関連する他の用語についておことわりする…

DJF、JJA

気候学者や気象学者にとって、季節が重要なものごとであることはまちがいない。しかし、いつからいつまでを何という季節と呼ぶべきかとなると、こだわるかこだわらないかの両極端に分かれるようだ。直前の記事で紹介した「日本には6季がある」と主張する人々…

梅雨、秋雨/秋霖

日本の気候あるいは季節の話をしようとすれば、梅雨を無視はできないだろう。一般の日本語圏では、「梅雨」と書いて「つゆ」と読む熟字訓がよく使われる。しかし気象学用語の「梅雨」は「ばいう(Baiu)」である。第2次大戦後の国語政策で学術用語には熟字訓を…

二十四節気、七十二候

「気象むらの方言」の中で季節についての用語にふれることがまだできていない。なかなか書きにくい。思うに、気象学者にとって季節は重要なのだが、季節に関する用語を意味を統一して使っているわけではないのだ。しかし、Twitter上で5日ごとに「七十二候」…

春分

春分の日だから何か書こうと思ったのだが、おととしの立秋に書いた[立秋をすぎると、どういう意味で秋になるのか]と同じになりそうなので、リンクだけ示しておくことにする。

立秋をすぎると、どういう意味で秋になるのか

今年は8月7日が立秋だった。立秋を含む二十四節気は、天球上の太陽の方向(地動説によれば地球の公転軌道上の位置というべきだが)の角度で定義されたものだ。立秋は夏至と秋分のちょうど中間となる角度にあたる。夏至や秋分の特徴は、多くの人は昼と夜の(時間…