2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧
地球環境問題と天然資源枯渇の問題は境目がない。Daly流に「自然資本の消耗」とまとめたほうがよいかもしれない。この問題がむずかしいことには、自然的理由と社会的理由がある。社会的理由を総括的に述べることもむずかしいが、関係するキーワードとして「…
地球環境と人間社会はそれぞれシステムをなしていてその間に相互作用があると考えることができる。人間活動の規模が小さかったころは、作用は地球環境が人間社会を制約する一方だと考えることができた。しかし産業革命以後は、人間社会が与える影響によって…
エネルギー利用技術の文脈で「水素」はとても重視されている。核融合関係を除くと、水素は酸素と化合する際に化学エネルギーを放出できるエネルギー担体として期待されている。使われかたには、燃焼によってロケット噴射やタービンをまわすことによって動力…
エネルギーをあとで使えるようにたくわえておくことはとても重要だ。その能力をもった人工物を開発することは、今の社会にとって重要な課題だ。エネルギーをたくわえる物体をさすことばとして、たとえば「蓄電池」があるが、これは電気をたくわえるものに限…
[このブログには世の中に対する意見を書くことが多くなったが、科学的知識や科学で使う方法について書きたくなることもある。ウェブサイトにまとまった知識を書くときは、単純HTMLページかwikiを使おうと思うのだが、そこまで行っていない覚え書きを書く場と…
米本昌平さんの新しい著書「地球変動のポリティクス」を読んだ[わたしの読書メモ]。主題は地球温暖化に関する国際政治なのだが、東日本大震災を経験した日本の立場から、地震・津波などの災害に対する安全保障のための、気候変動枠組み条約と同様な国際的体…
[8月9日の記事「チベット・ヒマラヤの氷河は十億人の水資源なのか (ふたたび)」]の補足。[2010年1月28日の記事「査読を経た論文だから信頼できるとは限らない」]で、とくに論文の序論や、結論を述べたあとの補足的考察の部分は、著者の勝手な発想を査読者が…
わたしは日本が武器輸出禁止の原則をゆるめることには基本的に反対だ。(ただし、武器以外にも使える汎用品についてはゆるめてほしいと思うこともある。)しかし、日米安保条約が非対称的ながら軍事同盟なので、相互運用性上、同盟国間で同じ武器を使うことが…
遺伝子組みかえはわたしにとって専門の外だ。しかし、気候変化への適応とか、バイオマス資源とかに関連して、遺伝子組みかえ技術を使う計画があった場合に賛同するか反対するかを考えなくてはならないことはある。遺伝子組みかえを受けた作物からできたもの…
前に書いたものが見つかりにくくなってしまったのでリンクだけ示しておきます。TPP (環太平洋戦略的経済連携協定)に関するわたしの意見は [2月5日の記事「TPP貿易協定には自然資本保全条項(ナチュラル・ダンピング関税など)が必須」]から基本的に変わってお…
納豆は、植物性タンパク質を消化のよい形にした食べ物だ。人によってすききらいがあるが、わたしはたびたび食べるほうだ。ただし、スーパーマーケットにならんでいる納豆を見て、買うのをためらうことが多い。ひとつの理由は容器だ。「わらづと」や竹の皮を…
現代日本はおそらく世界のなかでいちばん自動販売機が普及しているところだと思う。電車の切符の販売機など(この場合は、電車にのることが必要な人にとってだが)生活に欠かせなくなっていることも多い。個人差もあると思うが、わたしは、人と対面で買うこと…
野田内閣が「国家戦略会議」をつくるという報道があった。わたしが見たのは読売新聞10月6日朝刊だった。このリンク先は goo だが、同じ記事を伝えているようだ。自民党(を主とする連立)の小泉内閣のときの「経済財政諮問会議」と同じではないかという声もあ…
政府(財務大臣)が東京の都心部にある国家公務員宿舎を手離す(売る)決断をした、と報道されている。慣例で「宿舎」と呼ばれているがその多くは実質的に賃貸住宅だと思う。賃貸料がその地域の相場より安いことが公務員の特権として非難されているにちがいない…
たとえば 永代党: 持続可能性・子孫の世代の生きる権利を重視 共栄党: 公平性を前提として実現可能な豊かさを重視 自助党: 自由を重視、政府の役割を最小化
10月2日、UTCPシンポジウム「脱原発シナリオをアセスメントする」http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/events/2011/10/symposium_on_nuclear_power_pla/ に出席した。UTCPとは東京大学「共生のための国際哲学教育研究センター」だ。次の講演と総合討論があった。 井…
9月28日の記事で、飛行機にそう簡単に乗れない世の中が来るだろうと述べたが、これは必ずしも、空を飛ぶことができなくなることを意味しない。飛行船、つまり駆動機構のついた気球という手段もあるからだ。飛行機は空気から揚力を得るためにも内燃機関エンジ…
アメリカの高層大気観測衛星UARSが落ちてきたことは、話題としては知っていたのだが、詳しく追いかけないでいた。自分のいるところに落ちてきたらこわいことだが、確率が高くないので心配してもしかたがないという気分だった。寺門和夫さんのブログに9月26日…
ド ヨウ スペアク エングリスヒ? ウェ ウンデルスタンド タハト ヨウ ウセ プホネティチ アルプハベツ、アンド ウェ エスティマテ テヘ モスト リケリ ソウンド フォル エアチヒ レッテル。 ド ヨウ ヘアル メ?リー ベンヌ ユー ウォ オ フア シ ニ ナ リ マ…