2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧
== チベット高原を含むアジア広域の水資源問題 == このブログで次のように何度も書いている件について、いくらかの新しい情報。 2010-01-28:チベット・ヒマラヤの氷河は十億人の水資源なのか 2011-08-09:チベット・ヒマラヤの氷河は十億人の水資源なのか (ふ…
「音が同じで意味が反対」の事例集にひさしぶりの追加。選挙前、テレビで政策の話をしているのを、不連続に聞いていた。「雇用の喪失」ということばが出てきたと思ったが「雇用の創出」だったのかもしれなかった。もし注意して聞いていたとしても、話し手の…
2012年12月27日、あるウェブサイトの本物の科学ニュース記事中で、「コメ国科学アカデミー紀要」という学術雑誌があることになっていた。ただし英語ではProceedings of the National Academy of Sciences USA (PNAS)と書いてあった。話題はイネ(稲)に関する…
この12月21日または22日が「この世の終わり」になるといううわさが流れた。その根拠は、マヤの暦にあるという。少し調べて(と言っても主としてWikipedia英語版の「Maya calendar」を見て、そのほか気まぐれに見た情報とつじつまが合っていると思ったにすぎな…
国の原子力委員会から12月12日に出された「国民の信頼醸成に向けた取組について(見解案)」に対する意見募集 ([内閣府原子力政策担当室からのプレスリリース])に対して、しめきりの12月18日に、次のような意見を書きました。 ==================== 冒頭の「…
内閣府の宇宙政策のサイトに2012年12月5日に出された「『宇宙基本計画(案)』に関する意見募集について」(しめきり12月25日)に対して、次のような意見を書きました。 ====================宇宙利用の目的として地球観測が重要です。政府間機関のGroup on Ea…
上智大学の授業「持続可能な発展と日本」の中でわたしが担当している「気候変動問題に関する科学者の役割」の回[教材ページ]のためのページです。授業の受講生からのコメントをもらうことを主目的としていますので、それ以外のコメントは勝手ながら消すこと…
AGU Fall Meeting [12月10日の記事1参照]から。 GC12B 「Sustainable Future: Climate, Resources, and Development」Hayhoe (Texas工大)は、温暖化対策の政策に役にたつ影響評価をするために、気温変化から、影響と、温室効果気体濃度を経て排出量とに向け…
AGU Fall Meeting [12月10日の記事1参照]から。地球科学関係のデータを扱う技術の話のセッションはいくつもあったが、むしろそれを実現する社会的なしくみのほうに重点をおいた話題を聞くようにした。U32A 「Towards a Global Cyberinfrastructure for the G…
AGU Fall Meeting [12月10日の記事1参照]から。 「Atmospheric Feedbacks and Climate Change: Observations, Theory, and Modeling」という表題のセッションは、口頭発表がA14C, A21I, A23G、ポスターがA21D, A21Eがあったが、このうちA21Iに出席した。Ghat…
AGU Fall Meeting [12月10日の記事1]の話題はもう少し続けるつもりなのだが、そのほかのサンフランシスコで見聞きしたことを書きとめておく。サンフランシスコの都市計画上重要な街路である(その両側で格子状街路網の方角が違っている) Market Streetを、BAR…
AGU Fall Meeting [12月10日の記事1参照]から。[11日の記事4]、[14日の記事1]に続く話題。GC33F 「Construing Uncertainty in Climate Science」 これは2時間のひとこまをGC33Eとの間で半分ずつ分けた短いセッションで、GC33Eとの間では表題に不確かさ(uncer…
AGU Fall Meeting [12月10日の記事1参照]から。[12月11日の記事4]に続く話題。 GC22B「Communicating Climate Science―Seeking the Best of Old and New Paradigms」Mann (Penn State Univ.)は古気候研究者で、いわゆるホッケースティック論争(2007年ごろま…
CEOS(地球観測衛星委員会)は北朝鮮の人工衛星担当機関を早くassociateとして迎え、北朝鮮を世界の地球観測情報公開体制に組みこむべきだろう。
AGU Fall Meeting [12月10日の記事1参照]から。「The Bioatmospheric N Cycle: N Emissions, Transformations, Deposition, and Terrestrial and Aquatic Ecosystem Impacts」のセッションは、B34E、B41Hの口頭発表合計16件と、B43Fのポスターセッション(わ…
AGU Fall Meeting [12月10日の記事1参照]から。今回のAGU大会のセッションには、科学と社会のかかわりに関するもののうちでも、とくに地球温暖化に関する科学的知見を社会にどのように伝えるかという話題が多かった。似たようなセッションが乱立ぎみと思われ…
AGU Fall Meeting [12月10日の記事1参照]から。「The Anthropocene: Confronting the Prospects of a +4°C World」というセッション(口頭発表GC51H、ポスターGC53C)は、別々に提案された2つのセッションをくっつけたもので、両者の間で気分ははかなり違って…
AGU Fall Meeting [前の記事参照]から。地球温暖化を軽減するには二酸化炭素などの温室効果物質の排出を減らすのが本筋であり、それは「緩和策」と呼ばれている。もっとあらっぽい方法で地球温暖化を軽減しようとする方法をgeoengineeringということが多いが…
2012年12月3日から7日までサンフランシスコで開かれたAmerican Geophysical Union (AGU、アメリカ地球物理学連合)という学会の大会に参加した。主目的は、気候改変技術(杉山昌広さんの表現では「気候工学」)に関する調査について、共著者のひとりとしてポス…
AGU Fall Meeting [12月10日の記事1参照]から。2009年のイタリアのラクイラ地震について、結果としてまちがった「安全宣言」を出してしまった防災官庁DPC (直訳すると「市民保護局」http://www.protezionecivile.gov.it/jcms/en/homepage.wp )の職員だけでな…