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Twitter 凍結の事情説明

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】

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まえの記事 [Twitter 凍結 (2025-09-22)] に書いたように、わたしの Twitter アカウントが凍結されている。その事情を説明する。

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2025年 9月 21日 (日) 日本時間の午前8時ごろ、わたしは、ある喫茶店で WiFi をつないで、ノートパソコンのブラウザでいつものように Twitter を読み書きしていた。明確に記録していないが、その接続で投稿もできていたとおもう。

ところが、あるときから、投稿がうけつけられなくなった。そのときのエラーメッセージを記録していないが、「問題が発生しました。」というようなものであり「ルールに違反している」というようなものではなかったとおもう。くりかえしためしたが事情がかわらないので、いったんログアウトして、またログインしてみることにした。

すると、つぎのようなメッセージが表示された。

ご利用のアカウントは凍結されています

慎重に審査したところ、ご利用のアカウントはXルールに違反していると判断しました。そのため、ご利用のアカウントは永続的に読み取り専用モードになっています。つまり、ポスト、リポスト、いいねすることができません。新しいアカウントも作成できません。何らかの手違いの場合は、異議申し立てを送信できます。

過去の自分のツイートやわたしがフォローしているあいてのツイートは表示されなくなった。かわりにつぎのメッセージが出た。

サブスクライブしてより多くの投稿を表示する

本日の投稿表示制限に達しました。1日に表示可能な投稿数を増やすにはサブスクライブしてください。

凍結されたアカウントの「投稿表示制限」の件数はゼロと設定されていて、ゼロでないばあいと共通のメッセージをだしているので、こうなるのだろう。「サブスクライブ」していれば制限の件数がちがうのかもしれないが。

わたしは「Xルールに違反」したことをしたおぼえがないので、すぐに異議もうしたてを書いた。
(自動投稿でないことの証明のためだとして、いわゆるパズル認証 (図形を操作するのではなく、図形を見て判断するだけだったが) が設定されていた。これは写真からうつっているものを判読する能力が弱い人を排除する心配があるとおもった。)

- 1A -
そのあと、アカウントを設定したときにつかったメールアドレスにとどいていたメールを見た。 発信者は「X 」、表題は「ご利用のXアカウントは凍結されました」で、内容はつぎのようなものだった。(空行を省略して引用する。)

ご利用のアカウント ([アカウントID])は、Xルール(https://help.x.com/rules-and-policies/x-rules)に違反していることが報告されたため凍結されました。
具体的な内容は次のとおりです。
信頼性に反するルールに違反しています。
> https://help.x.com/rules-and-policies/authenticity
Xの信頼性を損なう偽装行為に従事するためにXのサービスを利用することはできません。
新たなアカウントを作成することにより、凍結を回避しようとした場合は、新たなアカウントを凍結します。このアカウント凍結に異議申し立てをする場合は、サポートチームにお問い合わせください。
> https://help.x.com/forms/account-access/appeals/redirect
有効なXプレミアムサブスクリプションをお持ちの場合、Xにより自動的にキャンセルされることはありません。Xプレミアムサブスクリプションをキャンセルするには、以下の手順を実行してください。
> https://help.x.com/using-x/x-premium#tbcancel
X Corp. 865 FM 1209 Building 2 Bastrop, TX 78602
> http://x.com

理由説明が「具体的」といいながらじゅうぶん具体的でない。ルール違反というだけで、わたしのどのツイートがどのような理由でルールに違反すると判断されたのかわからない。もしどこがどうまずかったのか指摘されれば、自分もそれは不適切だったとみとめてとりさげたり書きなおしたりするかもしれないし、あらためて自分の発言の正当性を主張するかもしれない。しかしこれでは、さきにすすむ材料がない。

- 1B -
ともかく「どこが違反だったのか指摘してほしい」という文章を書き、もう一度「異議もうしたて」の機能をつかって送ろうとしたが、(てまのかかるパズル認証のあとで、送信ボタンをおすと)、つぎのような、 さきに送ったものが審査中であるという英語のメッセージが出て、送信は失敗する。22日の朝まで晩まで何度かくりかえしてみたが、追加のメッセージをおくれないまま、ただ待つしかない状況がつづいている。

Your original case is already in the queue. Please wait to hear back from us on the original case.

- 1C -
なお、1A節に引用したメールの文章の「信頼性に反するルールに違反しています。」という文は変だとおもう。わたしは、これをすなおに読めば、「信頼性に反するルール」がある、つまり、ルールが信頼性に反しているのだ、とおもう。そのようなルールがよいものとはおもえない。よくないルールにわたしが違反することはよくないことなのか、わからない。わたしが発信に失敗した異議もうしたてには、これについての疑問の指摘もふくめてしまったが、その後かんがえなおして、くりかえす際にはこの疑問にふれるのはやめた。

[2025-09-25 補足] メッセージの趣旨を想像して添削するとすれば、「信頼をそこなうことについてのルール」だろう。

- 1D - [2025-09-25]
9月25日 日本時間午前 9時ごろ、異議もうしたてをこころみたら、今回は送信できた。英語で、下の 2C, 2D に書いたこころあたりについて、悪意がないことをのべてみた。

- - -
状況の変化があれば、節番号「1E, 1F ...」 または 「1X, 1Y ... 」などとして、ここに追記していくつもりだ。

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わたしの9月21日朝まで数日間のツイートがルールに反していたとは、自分ではおもっていないのだが、X社がルール違反と判断した可能性のあるものをかんがえてみると、3 4種類のものをあげることができる。

- 2A -
そのひとつは、9月21/22日の夜にだしたブログ記事 [比嘉照夫氏の EM (有用微生物群) がハワイの環境改善活動でつかわれたことへの学術的批判] と同様なことを、Twitter でも書いていたことだ。凍結された直前にやったことは、こなみひでおさんのツイートへの返信だったか引用ツイートだったかとして、ハワイ太平洋大学の研究者によるポスター発表へのリンクをふくむツイートを投稿することだった。 (その投稿が成功したか失敗したか、凍結されたアカウントではわからず、まだほかの方法でたしかめていない。)

比嘉さんの EM がほんとうに有用だと信じている人 (仮に「EM信者」とよぶ)、または、EMは科学的にみてたいして有用でないことがわかっているにもかかわらず、EMはたいへん有用だと宣伝しようとしている人 (仮に「EM策士」とよぶ) が、わたしの言動をじゃまに思って、X社に「これはルール違反だ」という形で通報し、X社の担当者がそれをすなおに「ルール違反」とみなしてしまった可能性はあるとおもう。(ほんとうに「慎重に審査」したのだろうか、という疑問を感じるのだが。)

「X社の「ルール違反」を判断する担当者自身がEM信者またはEM策士である」という可能性も、まったくありえなくはないが、まじめに検討するねうちがあるほど大きな可能性だとはわたしはおもわない。

- 2B -
アメリカ合衆国のトランプ大統領が、「アンティファ」を「テロ集団」とみなして、とりしまれ、というようなことを言ったという報道があった。そこでわたしの連想は、トランプ氏は anti-fa を敵視するのだから anti-anti-fa であるが、それはつまり fa であるということだろうとおもった。そこで、「トランプ氏は「ファ」であることを自認したのだろうか」というようなことを「つぶやいた」。(だれに向けるとでもなくツイートした。)

アンティファはメンバー資格が明確でない集団であり、わたし自身、自分もアンティファであるとのべたこともある。(Twitterアカウントのプロファイルにその文字列をいれたことがある。その後、いれるのをやめたが、思想がかわったわけではなく、活動していないから書くのをやめたのだった。) アンティファがとりしまられるのならば、自分もとりしまられるがわになりかねないと思って、気になったのだ。ただし、ここでは正面から論じるのはやめ、ことばのくみたてからの推論だけにした。Anti-fa の fa がもともとなにをさしていたかにふれず、「ファ」までにしておいたのだ。

それでも、わたしの言動を「アンティファを支持するもの」とみなして、 Twitter から排除されるべきものだと判断し、「ルール違反」という形で X社に通報する人がいたかもしれない。X社の担当者はそれをすなおにうけいれてしまったかもしれない。

こちらのばあいは、X社の担当者自身がわたしの言動を排除しようとした可能性が、無視できるほど小さくないとおもう。しかし、それよりも、通報を慎重に審査しないでうけいれてしまった可能性のほうが大きいとおもう。

- 2C -
わたしはブラウザの Twitter の画面の右側にでる「「いま」を見つけよう」のところはふだん無視しているのだが、9月20日にだれかのツイートで「日本のトレンド」として漢字4字がならんだ中国語らしい文字列 (以下「漢字4字組」とする) が出ているという話題があったので、見てみた。

漢字4字組のひとつは「泰州興化」(ただし「興」は中国 (大陸) でつかわれている簡体字) だった。「泰州」はタイ国のことかとおもったらそうではなく、江蘇省の地名だった。とりあえず Wikipedia日本語版にあたったところ、中国で「市」とよばれる行政区画にはいくつもの階級があり、ここでは泰州市 (地級) のうちに興化市 (県級) があるという構造になっている。「泰州興化」は日本でいえば「さいたま浦和」などと同様なひとつの地区をあらわす地名なのだろう。

文字列で Twitter を検索してみると、たしかに、指摘された漢字4字組を書いただけのツイートがたくさんあった。おそらく中国語話者とおもわれるのだが、「日本のトレンド」に出たのは、発信地が日本のものが多かったのだろう。(X社のシステムで「日本の」を判断する処理が、投稿の位置座標によっているのか、投稿がおこなわれたインターネット上のアドレスによっているのか、アカウント開設者の個人情報によっているのか、わたしは知らないが。)

わたしは、このような奇妙な現象が出現したことを記録しておきたかったので、この日に出現したいくつもの漢字4字組を列挙したツイートをリツイートしたのにつづけて、それにふくまれていなかった「泰州興化」など 4例を4行として列挙したうえで 1行程度の説明文をつけたツイートをだしたつもりだった。しかし、わたしが Twilog で見ることができる21日早朝までのツイートにはリツイートだけしかふくまれておらず、投稿が成功したか失敗したかは確認できていない。

この日の漢字4字組のツイートの出現のしかたはあきらかに異常だったから、X社の運用担当者が運用のつごう上、そのようなツイートを抑制する必要があると判断し、その投稿主のアカウントを凍結することにきめて、わたしのその文字列をふくむツイートがその凍結条件にかかってしまった可能性はあるかもしれない。

また、この漢字4字組について、雑にいえば「スパイの暗号」であるといううわさを、だれかのツイートで見た。わたしは、そのようなうわさは信頼できないとおもったので、記録をとらなかった。しかし、一般的に、これがなにかの合図であることはありうるとおもう。そしてXの運用担当者が、その種類のツイートを野ばなしにするのは危険だと判断し、範囲をひろめにとって発信者のアカウントを凍結したので、わたしも対象にかかってしまった、という可能性もありうるとおもえてきた。

わたしはそのように分類されるのは不当だとおもうけれども、不当であることを証明することはなかなかむずかしいとも感じる。

- 2D - [2025-09-23 追加] -
X (Twitter) の運用管理者からみて、短時間のあいだに非常に多数のツイートをしているアカウントは、人がかんがえないで機械に投稿させているうたがいがあるので、凍結する、ということがあるらしい。

Twilog にのこっている記録をふりかえってみると、わたしは 21日の日本時間 0時から 3時までに (ホテルの寝床からだった)、57件のリツイートをしている。 そのうちにはリツイートでないオリジナルなツイートはなかった (自分の過去のツイートのリツイートはあったが)。そして、リツイート対象は1つの類型におさまるものではなかった (わたしの専門にかかわるものも、かかわらないものもあった)。このくらいの時間あたり件数でリツイートするアカウントがいつも凍結されるわけではないとおもうのだが、たまたまこのときのわたしのリツイート群の群としての性質が「リツイートするロボット」を検出するためのアルゴリズムにひっかかってしまった可能性はあるかもしれない。

- (ひとまずここまで。) -