このブログのプラットフォームである「はてなブログ」には「カテゴリー」という機能があります。記事にカテゴリーのタグをつけると、記事題目の下に (字は小さいですが) 表示され、記事をカテゴリー名で検索することもできます。
このブログ「Macroscope」には未分類の記事がかなりあるので、「?科学」「学術政策」「持続」というカテゴリーを追加してみます。まだ満足がいくものではないので、今後、分類しなおし、カテゴリー名もかえるかもしれません。
「?科学」 (最初の文字が疑問符) というカテゴリーには、つぎのようなものをふくみます。
- いわゆる「にせ科学」。わたしがこのことばをつかうことがあるのは、科学的根拠がない、あるいは薄いものを、しっかりした科学的根拠があるかのようにのべることにより、商品やサービスを売って利益をえたり、公共機関の事業に採用されて名声をえたりする、人びとのふるまいや、そこでつかわれた一見科学的な言説をさします。
- 「学説過信」あるいは 「病的科学」。研究者自身はまっとうな科学研究としてやっているようだが、他の専門家からみるとあやしく、研究者自身が自分の学説への過信におちいっていると推測される状況をさします。
- 科学的であるかないか、人びとのあいだで評価がわかれるもの。とくに、政策についての対立が科学的事実判断の言説にも影響をあたえていると推測される問題をとりあげることがありますが、それにかぎりません。
「学術政策」というカテゴリーには、つぎのようなものをふくみます。なお、ここでの「学術」は「科学」とおなじものをさすことがおおいのですが、自然科学・社会科学だけでなく人文学をもふくむので「学術」という表現にしました。「政策」とはいいがたい学術と社会とのかかわりの話題をふくめることがあります。
- 国の政策として、学術がどのように推進されているか、どのように推進されるべきか。学術会議について、研究費について、大学についての政策などをふくみます。
- 学会などの学術組織がどのように運営されているか、どのように運営されるべきか。
- 大学などの教育機関がどのように運営されているか、どのように運営されるべきか。
- 学術には専門家と専門外の人たちがどのようにかかわるか、どのようにかかわるべきか。
- (学術関係にかぎらない) 国や自治体の政策にたいして、学術や学術専門家がどのようにかかわるか、かかわるべきか。とくに「科学的助言」のやくわりについて。
学術上の不正 (捏造、改ざん、盗用、不適切な著者表示など) や、学術にかかわる知的財産権 (著作権をふくむ) の問題は、「?科学」「学術政策」のどちらでとりあげる可能性もあり、どちらでもとりあげない可能性もあります。個別事例は「?科学」で、不正やトラブルを予防する策については「学術政策」でとりあげることになりそうです。(著作権の問題を全部ここでとりあげることはしません。たとえばおもに音楽にかかわる著作権の問題は「音楽」カテゴリーだけにするでしょう。)
「持続」というカテゴリーは、人間社会の持続可能性 (sustainability) にかかわる問題をとりあげます。天然資源問題、エネルギー資源問題、人口問題、地球環境問題などがかかわります。ただし、このカテゴリーのタグをつけるのは、そのような問題にかかわる記事のすべてではなく、とくに持続可能性を意識する話題についてとします。ローカルな環境問題や地場産業の課題をふくめるかどうかは迷っています。大学や学術の持続性、財政の持続性などについては、原則としてこれにはふくめませんが、社会全体の持続性の一環とみるばあいにはふくめることがあります。
「?科学」と「学術政策」のカテゴリーには過去の記事をまとめてとりこみました。「持続」のカテゴリーの記事は、これからすこしずつ追加する予定です。