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多言語雑談

アジア共通語のウェブサイトを作ろう

アジアの人々が知識を共有する場がほしいと思う。たとえばウェブサイトだ。ところが、アジアの人々が使っている言語は多様だ。どういう言語で述べれば伝わるかという問題がある。アジアの人が集まる国際会議では、通訳がはいる場合もあると思うが、(昔はとも…

わたしの個人言語と共通語の違い

(わたし以外の人に意味のある情報ではないと思うが、頭の中の「場所をあける」ために書き出すことにする。)わたしは静岡県と愛知県の数か所で育ったが、そのいずれの地域の方言も身につけなかった。方言の要素をとりこんでしまったところはあると思うが、わ…

わたしは機械翻訳をどのように使うか

正確な事実を確認していないのだが、「どこかのウェブページの外国語版を作る際に機械翻訳の結果をそのまま使って恥ずかしいことになってしまった」という話を聞いた。機械翻訳の結果は、そのまま訳文として公開できるものではない。これは現在の技術水準だ…

氷河時代、氷期、小氷期 / (勧めたくない用語) 氷河期、小氷河期

- 記事分類上のおことわり - この記事をひとまず「気象むらの方言」に入れたがこれは正確な分類ではない。ここでの話題は、気象学の用語というよりも、古気候学の用語だ。ただし、古気候学は教材が標準化された専門分科ではなく、地球科学のさまざまな専門分…

日本語140字は英語140字の約2倍

Twitterの字数制限は140字だが、英語のアルファベットも日本語の文字も1文字と数えられることを最近知った。日本語140字ならば英語140字のだいたい2倍の情報を書ける。きちんと数えなおすゆとりがないのだが、英語の文書を日本語に訳したとき、バイト数で約2…

カチャタナパマヤラワ

10年ほど前、タイ語の初歩を勉強しようと思った。もっとも、タイ語を話せるようになろうと思ったわけではなく、タイ語で注記された地図が読めるようになりたかっただけなので、実質、文字の読みかただけを勉強した。ただし、タイ語・日本語やタイ語・英語の…

怒 = ndo

Donald Keene氏が日本国籍をとった。名まえの正式表記はかたかなの「キーン ドナルド」にしたらしいが、「雅号」として漢字の「鬼怒鳴門」と名のることにしたそうだ。日本の地名の知識のある人ならば、これを「きぬ なると」と読むのがふつうだろう。しかし…

ついったー語の観察覚え書き

わたしは、ついったー語がまだ話せないが、2011年末以来、ときどき聞いている。そのうちで、日本語との違いと思われることを書きとめておく。ただし、まだ少ない例数からの推測なのでまちがっているかもしれない。この記事はわたしの認識があらたまるごとに…

「エア御用」って、「放送局御用たし」のことですよね

「わたしが出会った問題な日本語」への追加。2011年のいつだったか、ネット上に「エア御用」ということばをときどき見た。それは「御用学者」という用語に関連して使われているらしかった。そこでわたしは、「エア御用」は「放送局御用たし学者」、つまり、…

地球外知性からの合成音声 (予想)

ド ヨウ スペアク エングリスヒ? ウェ ウンデルスタンド タハト ヨウ ウセ プホネティチ アルプハベツ、アンド ウェ エスティマテ テヘ モスト リケリ ソウンド フォル エアチヒ レッテル。 ド ヨウ ヘアル メ?リー ベンヌ ユー ウォ オ フア シ ニ ナ リ マ…

すべての白鳥は白いか

英語で、論理について説明するとき、次の例文にたびたび出会う。 All swans are white. だれが言い出したのかは知らないが、わたしが出会ったのはKarl Popperの仮説反証主義といわれる科学方法論の話題でだった。人はすべてのswanを観察しつくすことはできな…

「北京」をベイジンと読むべきか

わたしの今のところの結論は「ペイチン」が適切というものだ。真山仁の小説「ベイジン」[わたしの読書メモ]の題名は「北京」をさすのだが、とくに、中国がオリンピックを機会に北京をBeijingというつづりとともに世界に売り出したことをさしている。このよう…

エコ : 出典(例)がわかった

[7月30日の記事]の補足。「『エコ』とは environment conscious だ」という考えを次の文献(177ページ)で見た。どうやらわたしの頭にあったのはこれを読んだ記憶だったらしい。 水谷 広, 1999: 人間活動と物質循環系のグローバルな変化。水・物質循環系の変化…

これはペンです

「これはペンです」という題名の小説が話題になっているが、わたしはそれを読んでいないし、これから読む予定もない。ここに書くのはその小説とは関係なく、「これはペンです」という文について思い出したことだ。1970年に中学生になったわたしは「This is a…

エコ

「エコなになに」という形の表現を、1970年代に聞いたような記憶があるのだが定かでない。ただし、あったとすれば、それは「エコノミー」の略だった。「エコノミー」とは、「経済的」と言ってもよいのだが、経済学とはあまり関係がなくて、前からあった日本…

文明の言語と学術用語

(言語や文字を専門としないわたしの認識を書き出したものである。)世界にはたくさんの言語がある。同じ言語を話す人々が一種の共同体をつくっている。「民族」ということばの定義はあいまいだが、言語共同体のことだと言ってよいこともあると思う。言語の分…

mobage

電車の中に広告が出ている。「mobage」と書いてある。英語だと思って、「モーベジ」と読んでみたが意味がわからない。Garbage (ガーベジ、ごみ)のなかまのような感じがする。Mob (モブ、暴徒)から派生したことばかと思ってもみたが、もしそうならば「mobbage…

GWキャンペーン

家の郵便受けにはいっていた広告のちらしに「GWキャンペーン」と書いてあった。わたしは今どきの日本で「GW」がどういう意味に使われているか思い出す前に、「地球温暖化キャンペーン」を想像してしまった。わたしが読むような英語圏のブログで「GW campaign…

人気変(?) -- 人為起源気候変化

英語圏のブログで、ある気候研究者が、global warming (地球温暖化)という表現はよくないと言っていた。その人はclimate change (気候変化)と言うべきだという。もっと正確にはanthropogenic climate change (人為起源の気候変化)だ。この主張には賛同したい…