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バベルの塔の職人長屋

なかぐろ、ハイフン、空白

【この記事は まだ 書きかえることがあります。 どこをいつ書きかえたか、必ずしも示しません。】 - 1 - 日本語を漢字かなまじりで書くときには、わかちがきの習慣がない。わかちがきの習慣のある言語で、空白でくぎられたそれぞれの文字列を仮に word と呼…

「鉄1 kgと綿1 kg ではどちらが重いか」

【この記事はまだ書きかえることがあります。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - わたしは毎年、大学の授業で、気象(や海洋)での対流について話すとき、「流体中に不均一ができ、軽い部分が上昇し、重い部分が下降する」と言いながら、…

共約不可能性、通約不可能性 (incommensurability)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - このブログで、わたしが、「バベルの塔」のたとえを使いながら、次のような主張をたびたびしている。「学術 (「科学」と言ってもよいが理科系に限らない)のそれぞれの専門家の…

地球科学(地学・地理)の用語をめぐって考えること (2)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - [2017-05-21 地球科学(地学・地理)の用語をめぐって考えること]の続き。ただし、6月なかばにたまたま見かけた(しかし追いかけなかった)話題をきっかけに、前から思っていたこと…

地球科学(地学・地理)の用語をめぐって考えること

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 2017年5月21日、地球惑星科学連合(とアメリカ地球物理学連合の合同)の大会の、「O-02 学校教育における地球惑星科学用語」(https://confit.atlas.jp/guide/event/jpguagu2017/s…

教科書に出てくる用語を変えること: 「鎖国」などの歴史用語を例として

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 学術的な知識を専門外の人に伝えるときの用語は、学術の立場から見てまちがいのないように選びたい。しかし、専門家どうしの議論で使っている用語をそのまま使えばよいとは限ら…

Anthropocene (人類世、人新世) (3) 智生代?

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】Anthropocene (人類世、人新世) の話[第1部 2016-02-06] [第2部 2016-02-07]の続き。 - 1 - David Grinspoonという人が2016年12月18日に、NPR (アメリカの公共放送)のウェブサイトの「…

海水の「塩分」は塩分濃度か

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】【Wikipediaについての記述は、もしわたしがWikipediaを書きかえる場合はこちらも書きかえますが、それ以後のWikipediaのほうの変化を追った書きかえはしないでしょう。】 - 1 - 海洋…

パーセント・ポイント、任意の単位を数えることばがないこと

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 現代の日本語で「ポイント」ということばはさまざまな使われかたをする。(試験の点数は「点」であってあまり「ポイント」とは言わないと思うが、スポーツの得点については言う…

衛星測位、GNSS、GPS

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - わたしは大学で「地理情報学」という科目を担当していた2000年に、教材ページ[位置情報の取得の手段: GPS]を書いた。その後、この技術の進展を反映して改訂するべきだと思って…

偏差、anomaly、異常

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 気候に関する学術論文では、「anomaly」という語によく出会う。日本語では「偏差」と「異常」を使いわける必要がある。Anomalyとは、「平常からの はずれ」のことだ。ただし、…

「気候変動」か「気候変化」か「地球温暖化」か

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - わたしはこのごろ「地球温暖化」を話題にすることが多い。これはもともと英語のglobal warmingの訳語だろう(したがってここでの「地球」は「全地球規模の」なのだ)。しかし近ご…

Eoceneは暁新世ではない

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】地球の歴史の時代は、大きいほうから順に「代」「紀」「世」という階層構造のある名まえをもった期間に分割されている。地球科学に関心のある人ならば「古生代」「中生代」「新生代」…

(勧めたくない用語) バタフライ効果

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】5月23日はEdward Lorenzの誕生日だそうで、その業績が「バタフライ効果」ということばで代表されて話題になっていた。いわゆる「バタフライ効果」の話をわたしは[2015-12-12の記事]に…

デマ (2) デマゴーグがいると主張できないときは「流言」としよう

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 「デマ」ということばについては[2013-09-13の記事]で論じた。このことばは、鋭い意味(狭い意味)と鈍い意味(広い意味)で使われるが、話す側と聞く側の使いかたが違うと、無用の…

ジオエンジニアリング、気候工学、意図的気候改変 (4)

【まだ書きかえるかもしれません。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】[(1) 2013-11-03の記事][(2) 2014-01-19の記事][(3) 2015-04-18の記事]の続き。最近、Pereira (2016)の論文が出た。【ドイツの Kiel Earth Institute がやっているClimate…

スケール、scale

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 気象が専門の人と、地図が専門の人との間では、「large scaleの天気図」ということばが、まったく逆の意味になってしまう可能性がある。このことは、両方にかかわっているなか…

オーダー (order of magnitude)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】「スケール」という用語に関する記事を書きはじめて、それと関連がある (「スケール」と「規模」、「規模」と「オーダー」にそれぞれ意味の重なりがある) 「オーダー」について、別の…

Anthropocene (人類世、人新世) (2) 意図的気候改変(気候工学)との関連

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 -[2016-02-06の記事「Anthropocene (人類世、人新世) という新概念の複数のとらえかた (1)」](以下「第1部」と呼ぶ)の続き。意図的気候改変、いわゆる「気候工学」あるいは「ジオ…

Anthropocene (人類世、人新世) という新概念の複数のとらえかた (1)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 0 -Anthropocene ということばが使われる話題については、このブログでも、[2012-12-10「AGU GC51Hほか: 人類世、+4℃の世界」]、[2012-04-03「Planet under Pressure会議宣言文(非…

rate, 率 (3) 相対増加率

「rate」「率」については、[(1) 2014-11-01の記事] [(2) 2015-04-13の記事]に書いたが、本を読んでいたら、この用語には、(1)(2)で論じていなかった使いかたがあることに気づいた。その本に出てくる話では ある量 X が、A, B, Cの3つの因子の積である ので…

ジオエンジニアリング、気候工学、意図的気候改変 (3)

[2013-11-03の記事][2014-01-19の記事]の続き。アメリカ合衆国科学アカデミー(NAS)の関連機関であるNational Research Council (略称はNRCだが原子力規制委員会でないことに注意。日本語表現は決まっていないようだが「全国研究評議会」とされていることがあ…

システム

-- 0 -- 現代、「システム」ということばはそこらじゅうに出てくる。その意味はまちまちだと思う。いろいろな文脈で使われる「システム」ということばから共通の意味をとりだそうとしても、「複数の部分からなり、しかし単なる部分のよせあつめではなく、全…

時計の身になってみたら時計の針は時計まわりなのか

回転の軸の方向をひとまず固定したとすると、その軸のまわりの回転運動の向きには、ある向きとその逆向きとがある。その向きを、どうやって伝えるか、という問題がある。「右まわり」「左まわり」という表現がよく使われる。「右まわり」は、前に進むにつれ…

rate, 率 (2) 死亡率と致死率

「rate、率」について[2014-11-01の記事]に書いたことに関連する話。人口統計などでいう「死亡率」は、時間軸上の単位期間あたりの死亡数の全人口に対する比率だ。時間については「年あたり」、全人口については「千人あたり」「十万人あたり」のような単位…

相変化の用語。「昇華」の逆は「凝華」とするか

多くの物質は、固体、液体、気体の3つの「相」の状態になる。相の間をうつりかわる変化には名まえがついている。ところが、このうち、固体から気体、気体から固体への変化の標準的な名まえは、いずれも「昇華」(英語では sublimation)だ。【わたしは、1970年…

rate、率

英語の rate ということばには、関連はあるが、いくつか違った意味がある。動詞の rate は「評価する」のような意味で、評価の結果は数量のこともあるが、階級わけのことが多い。ここではこの使いかたは追いかけないことにする。名詞の rate は「割合」に関…

Mitigation、緩和(策)、軽減

地球温暖化対策の文脈で、英語で mitigation、日本語で「緩和(策)」ということばが使われる。これは、温暖化の原因を減らすことであり、ほぼ「温室効果気体排出削減(策)」と同じことだ。(「ほぼ」と書いたのは、森林育成など、排出削減という表現に合わない…

極地(北極、南極)の氷

「北極の氷がとけても海面上昇に寄与しない」という議論は、ある意味で正しいのだが、ある意味では正しくない。どちらかといえば「...寄与する」のほうがもっともな局面が多いと思う。水に氷が浮いているとき、氷の一部分は水面の上に出ているが、水面から下…

メキシコ湾流

気候にとっての海洋の役割の話をする材料として、NHK(1998)のドキュメンタリー「海」のシリーズの「深層海流」の回のビデオを使った。その番組で「メキシコ湾流」という用語が使われていることに気づいた。この番組の科学的内容は海洋学の専門家の監修を受け…