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新型コロナウイルス患者の東京・埼玉・千葉・神奈川の市区町村別分布を見る (11) (7月31日まで)

【[お知らせ (2021-05-03)] この記事をふくむ、このシリーズ(1)~(15)の記事にあった図 (地図) は、個人ウェブサイトの[南関東4都県の新型コロナウイルス累積陽性患者数の市区町村別分布] のページにまとめました。このブログ記事に対応する図は、一覧表形式にしたうちの「2020-07-31」の行にあります。このブログ記事には図のあったところに日付と一覧表の列に対応する「図1」「図2」「図3」「図4」「図5」という文字を置きました。】

都道府県が発表した市区町村別(神奈川県は保健所管轄区域別)の陽性確認患者数のデータを地図上に表示する。

(10)の2週間後の7月31日までの人数で作図しなおしてみた。累積人数なので、数値がだんだんふえていくのは当然であり、空間分布のパタンの変化は、もし実際にあっても、なかなか明確に見えてこないと予想される。

患者数のデータ源は(1)..(10)の記事と同様。ただし、

  • 東京都は「第630報」(8月1日)の「別紙」 20200801.pdf。
  • 埼玉県は「埼玉県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況(2020/07/31 18:30)」 jokyo20200731.csv 。
  • 千葉県は千葉日報のサイトから8月1日06時にダウンロードした 0731.jpg (内容は31日20時現在)。
  • 神奈川県は8月1日06時にダウンロードした patient.csv、内容の最後の日付は2020-07-31でその人数は52人。

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(2)の記事の2番めの図、(3)..(10)の記事の最初の図と同様に、市区町村別の陽性患者数(人口あたりではない)を記号(赤いまる)の数であらわす。記号は市区町村の代表位置(市役所など)の付近にしめされる。神奈川県の保健所管轄区域ごとの人数は、保健所のある市の代表位置にまとめてある。患者数が10未満のところは表示されていない。(東京都23区は全体として人数が多いということしかわからなくなった。)

[2020-07-31 図1]

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陽性患者数を人口(2020年3月1日現在の各都道府県推計値)でわったものの分布は、つぎのようになった。神奈川県は保健所管轄区域内の市町村を同じ色でぬった。

[2020-07-31 図3]

全体に人数がふえているが、分布の特徴は(3)..(10)からあまりかわっていない。4月から濃淡と人数との対応を変えていないので、いちばん濃い赤でぬられる領域がふえてしまったが、もうしばらくこのままにしておく。

大きな値としては、東京都の新宿区(541.4人)、港区(221.9人)、渋谷区(194.3人)、中野区(179.2人)、豊島区(142.0人)、台東区(138.9人)、中央区(136.5人)、目黒区(125.5人)、千代田区(118.0人)、世田谷区(106.1人)、品川区(103.4人)、文京区(101.3人)がある。[2020-08-18 書きわすれたところを補足した]

東京都23区以外で40人以上のところをあげると、東京都多摩地域では西東京市(59.2人)、府中市(50.2人)、狛江市(50.1人)、小金井市(49.3人)、三鷹市(44.2人)、多摩市(42.7人)、東久留米市(40.4人)。埼玉県では所沢市(55.4人)、和光市(46.3人)、川口市(43.6人)、戸田市(40.1人)。千葉県では酒々井町(48.9人)、浦安市(45.8人)、印西市(43.4人)である。

埼玉県東秩父村(77.1人)は実人数2人、千葉県東庄町(566人)は実人数75人で、人口が少ないので人口あたりの値が大きくなった。

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[2020-08-06 補足] 人口あたりの陽性患者数の「人口」として、いわゆる昼間人口 (2015年 国勢調査の「従業地・就学地による人口」) をとったものも計算・作図してみた。結果は、千代田区・中央区・港区で上記の図よりも値が小さくなり、十万人あたり100人をこえるところは、値の大きい順に、新宿区、中野区、目黒区、世田谷区、杉並区、豊島区となった。しかし、その他の分布の特徴は上記の図とかわったように見えなかったので、図は省略する。