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新型コロナウイルス患者の東京・埼玉・千葉・神奈川の市区町村別分布を見る (2) (4月13日まで)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしもしめしません。】

【[お知らせ (2021-05-03)] この記事をふくむ、このシリーズ(1)~(15)の記事にあった図 (地図) は、個人ウェブサイトの[南関東4都県の新型コロナウイルス累積陽性患者数の市区町村別分布] のページにまとめました。このブログ記事に対応する図は、一覧表形式にしたうちの「2020-04-13」の行にあります。このブログ記事には図のあったところに日付と一覧表の列に対応する「図1」「図2」「図3」「図4」「図5」という文字を置きました。】

東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の市区町村ごと(神奈川県は保健所管轄区域ごと)の新型コロナウイルス陽性患者数のデータを地図上に表示する。[2020-04-11の記事] では4月10日までの人数をしめした。4月14日夜までに、4月13日までの人数が出そろったので、作図しなおしてみた。

患者数のデータ源は4月11日の記事と同様。ただし、東京都は「第199報」(4月14日)の「別紙」。埼玉県は「埼玉県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況(2020/04/13 18:00)」。千葉県は千葉日報のサイトから4月13日23時にダウンロードした0413.jpg。神奈川県は4月14日18時にダウンロードした patient.csv (内容は4月13日まで)。

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陽性患者数を人口(2020年3月1日現在の各都道府県推計値)でわったものの分布は、つぎのようになった。

[2021-04-13 図3]

2020-04-11の記事にのせた4月10日までのデータの図とくらべて、当然ながら数値がいくらかおおきくなった (数値と色の関係をかえていないので 色がやや こくなった)が、分布の特徴は かわっていない。

この表現方法だと、人口はあまりおおくないがこの分数の数値が大きいところがめだってしまう。そのうちでも面積が大きいところ(千葉県 東庄町、香取市、埼玉県 ときがわ町)がとくにめだつ。(面積があまり大きくない 千葉県 酒々井[しすい]町もめだってしまったが、ここは人口2万人にたいして患者数 7 人なのだ。)

人口も多くて人口あたりでも多いところは、東京都 港区、新宿区などだ。

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面積のおもみがかかった印象をあたえるのをさけるために、柱の高さであらわす方法や、記号の数であらわす方法もこころみたが、みやすい図をつくるのはなかなかむずかしい。

人口あたりにしない市区町村別の陽性患者数そのものを記号(赤いまる)の数であらわす図をつくってみた。記号は市区町村の代表位置(市役所など)の付近にしめされる。神奈川県の保健所管轄区域ごとの人数は、保健所のある市の代表位置にまとめてある。東京都23区は単に「多い」ことがわかるだけになってしまったが、その他の地域の患者数の分布のおおまかな特徴は、このほうがつかみやすいかもしれない。【記号を10人以上のところにだけかいているので、東庄町 (71人)、香取市 (23人)は見えているが、酒々井町 (7人)、ときがわ町 (3人) は見えていない。】

[2020-04-13 図1]

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発見された患者数は、現実の患者のおおさのほかに、住民のうちで検査の対象となる人のわりあいにもよっているだろう。4月14日に、いくつかの自治体で検査の機会をふやすという報道があった。それがすすむと、情報がくわしくなるのはよいことだが、数量の分布への検査数の影響がますますおおきくなるかもしれない。