【[お知らせ (2021-05-03)] この記事をふくむ、このシリーズ(1)~(15)の記事にあった図 (地図) は、個人ウェブサイトの[南関東4都県の新型コロナウイルス累積陽性患者数の市区町村別分布] のページにまとめました。このブログ記事に対応する図は、一覧表形式にしたうちの「2020-05-29」の行にあります。このブログ記事には図のあったところに日付と一覧表の列に対応する「図1」「図2」「図3」「図4」「図5」という文字を置きました。】
都道府県が発表した陽性確認患者数のデータを地図上に表示する。
- [(1) 2020-04-11の記事] では4月10日までの人数、
- [(2) 2020-04-15の記事] では4月14日までの人数、
- [(3) 2020-04-18の記事] では4月17日までの人数、
- [(4) 2020-04-25の記事] では4月24日までの人数、
- [(5) 2020-05-02の記事] では5月1日までの人数、
- [(6) 2020-05-10の記事] では5月8日までの人数、
- [(7) 2020-05-17の記事] では5月15日までの人数をしめした。
累積人数なので、1週間ごとの変化はちいさくなったと判断して、更新間隔を2週間にして、(7)の2週間後の5月29日までの人数で作図しなおしてみた。
患者数のデータ源は(1)..(7)の記事と同様。ただし、
- 東京都は「第427報」(5月30日)の「別紙」 2020053001.pdf。
- 埼玉県は「埼玉県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況(2020/05/29 17:30)」 jokyo20200529.csv 。
- 千葉県は千葉日報のサイトから5月30日9時半にダウンロードした 0529.jpg (内容は29日20時現在)。
- 神奈川県は5月30日9時半にダウンロードした patient.csv、内容の最後の日付は2020-05-29でその人数は10人。
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(2)の記事の2番めの図、(3)(4)(5)(6)(7)の記事の最初の図と同様に、市区町村別の陽性患者数(人口あたりではない)を記号(赤いまる)の数であらわす。記号は市区町村の代表位置(市役所など)の付近にしめされる。神奈川県の保健所管轄区域ごとの人数は、保健所のある市の代表位置にまとめてある。患者数が10未満のところは表示されていない。(東京都23区は全体として人数が多いということしかわからなくなった。)
[2020-05-29 図1]
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陽性患者数を人口(2020年3月1日現在の各都道府県推計値)でわったものの分布は、つぎのようになった。神奈川県は保健所管轄区域内の市町村を同じ色でぬった。
[2020-05-29 図3]
全体に人数がふえているが、分布の特徴は(3)(4)(5)(6)(7)からあまりかわっていない。
(東京都小金井市にある病院で5月21, 28, 29日判明ぶん合計16人の集団感染があったことが報道されたが、それにともなう特徴は分布には見えてきていない。多摩地区で合計した患者数の15日から29日までの増加は17人(うち小平市が5人)、27日から29日では5人(うち小平市が2人)だった。「調査中」の人数はふえていないので、おそらく全体人数の多い区部の増加にかぞえられた人が多かったのだろう。)
大きな値としては、東京都の港区(121.7人)、新宿区(119.4人)、台東区(82.6人)、渋谷区(76.1人)、中央区(66.4人)、中野区(66.3人)、千代田区(65.1人) がある。千葉県東庄町(566人)については(3)の記事の注を見てほしい。
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[2020-06-03 補足] 都道府県が発表した市町村ごと (神奈川県は保健所管轄区域ごと) の人数では、居住地がその都道府県の外の患者については、都道府県外であることだけが発表され (ときにはどの都道府県であるかまで発表されることがあるが)、市町村はわからない。したがって、そのような人はわたしが図にしめした陽性患者数にはふくまれていない。都道府県の発表したものをまとめる方法では、住所の都道府県と感染を発見した都道府県がちがう患者は市町村別集計からぬけおちてしまうのだ。しかし、そこを正確にするためには、個人ごとの居住地情報が必要になるから、それができるのは各都道府県と倫理協定をむすべる研究機関や報道機関がその気になったばあいにかぎられるだろう。