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1か月ぶんの外部記憶喪失

【まだ書きかえます。いつどこを書きかえたかをかならずしも明示しません。】

【個人的なおぼえがきですが、わたしとかかわりのあるかたへの伝言をかねています。】

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2022年12月19日の晩、わたしの常用のノートパソコンが内蔵ディスクを認識しなくなってしまった。中古で買ったときに仕様をくわしく見ていなかったので、内蔵ディスクはハードディスクだと思っていたのだが、SSD だった。ハードディスクならば取り出して外づけにすれば読める可能性が高いのだが、反応しなくなった SSD はたぶん読めないだろう。

わたしは公私ともに大部分の情報をこのパソコンであつかっていた。このまえバックアップしたのは11月18日だ。わたしが最近1か月間に書いたメモや取得した文書がうしなわれてしまった。e-mail については 12月12日以後のものはサーバーにのこっているので最近のやりとりはつづけることができるが、11月19日から12月11日までにやりとりしたものはのこっていない。

仕事上つきあいのあるかたにごめいわくをかけることをおわびしなければならない。また、自分が書いたメモのうちには、とりかえしのつかないものや、再構築するにはてまがかかるものがあるが、しかたがない。

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もうすこしくわしく事情を書いておく。

わたしがつかっているノートパソコンは、ちょうつがいをとじると sleep 状態になり、ひらくと動作を再開する。そこで、職場の建物間を移動するときも、通勤のときも、shutdown せずに sleep 状態でもちあるくくせがついてしまった。再開したとき、ときたま、sound 機能や network 機能がうまくうごかないことがある。そのときは shutdown して電源をいれなおすと回復することがおおかった。zoomなどによるテレビ会議で音声がとおるか心配なときは予防的に shutdown して再起動した。

2022年12月19日の昼間も、いつものように職場の自分の席でパソコン作業をした。夕方、パソコンをとじて別の建物に移動し (そこではつかわないで) 自分の席にもどってきて、再開しようとしたら、動作しない。電源をいれなおしたら、UEFI (むかしならば BIOS があったところ) の画面になった。「終了して再起動」を選択したが、起動しない。しかしそのときは、電源を切ってまた入れたら、いつものように Windows 10 が起動したので、作業をつづけた。そしてパソコンをとじて帰宅した。

自宅でパソコンを開くと、UEFI画面になり、「終了して再起動」を選択しても、UEFI 画面にもどるか、英語で「ディスクをさがしている」のようなメッセージが出るばかりで、さきにすすまなかった。起動デバイス選択には DVDドライブとネットワークが出てくるが、ハードディスクは出てこない。UEFI の最初の画面をよくみると、Hard disk のところに Empty と書いてある。UEFIが内蔵ディスクを認識していないのだ。

内蔵 DVD ドライブがあり、パソコンを買ったときにつくったリカバリーディスクもあったので、それで起動してみた。リカバリーディスクのソフトウェアはうごくのだが、やはりハードディスクは見あたらない。

これまでパソコンのハードディスクは、起動ディスクとしてはつかえなくなっても、別のパソコンの外づけにすればデータは読めたことがおおかった。SATA ハードディスクをUSB外づけにする箱も買ってあった。ノートパソコンの型番でウェブ検索すると、メーカー保証外になるが、ハードディスクを入れかえた人が手順を書いたものが見つかった。本体を分解する際に ねじをなくさないように、という注意がある (わたしはまえにそれで失敗している)。あけてみると、ハードディスクがあるべきところは、からっぽだ。よく見ると、ハードディスクよりはだいぶ小さい四角いものがある。SSDにちがいない。ハードディスク外づけ用の箱にはあわないので、あきらめることにした。本体は、ねじをはめなおして電源をいれたら、まえとおなじところまでいった。ディスクをとりかえてリカバリーディスクからインストールすれば、機械としてはつかえるかもしれないが、自分が書きこんだ内容はかえってこないので、ひとまずあきらめる。

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わたしは、常用のノートパソコンには、だいたい同じ仕様の (厳密に同じではなく、電源ソケットやスイッチ類の位置が左右逆だったりするのだが) 予備機を持つようにしている。今回こわれたのは、1年ほどまえに、常用機の調子がわるくなったので予備機にきりかえたものだった。その後、まえの常用機の「調子がわるい」症状は、なぜか回復している。20日朝、まえの常用機で、作業を再開することはできた。11月19日から12月19日までの自分独自のデータと、11月19日から12月11日までのメールがうしなわれただけですんだ。

しかし、「調子がわるく」なったことがあるマシンはこころもとない。そして、予備機を買うとしたら、たとえ中古でも、Windows 11 にしたほうがよさそうだ。つかいがってがかわることを覚悟しないといけない。

情報がうしなわれるのをふせぐには、こまめにバックアップをとったほうがよい。すべてのあたらしいファイルを自動バックアップしたり、クラウドに同期したりする気はおこらない。わたしにとって形式上あたらしいファイルのうちで、量が大きいもの (1日に何十ギガバイトもふえることがある) は、たいてい、どこかにあるもののコピーかそれを軽く加工したものだ。内容があたらしくて重要なファイルはわりあい小さい (数十キロバイトの) ものがおおく 、既存のファイルへの追記であることもある。職場では帰宅まえ、自宅では寝るまえか出勤まえに、自分にとってあたらしい内容を外部メディアに書きだしておく習慣をつけるのがよさそうだ。そうすれば、職場と自宅のそれぞれのデスクトップマシンをつかうスタイルにきりかえられるかもしれない。マシンを活用するためにも、わたしの思考をノートパソコンの画面の大きさに制約されないようにするためにも、そのほうがよさそうだ。(さまざまな場所で受信したメールをひとつのマシンにまとめておきたいという動機があるので、ノートパソコンもちあるきはやめられないかもしれないが。)