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関東地方の市区町村別のCOVID陽性患者数 (不定期 19) 7都県の 2022-05-13 まで1週間の新規陽性者数

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関東地方の各都県が発表した新型コロナウイルスの陽性者数のうち、最近1週間の新規陽性者数を、市区町村別 (ただし区は東京都の特別区だけ、群馬県は保健所管轄区域ごと) に、人口あたりにして、地図上に表示してみている。これまでにつくった図を、つぎのウェブページに、一覧表の形でまとめた。その図を発表したブログ記事があるばあいは、そこへのリンクをいれている。

2022年2月4日から、対象を関東7都県全体にした。ただし、埼玉、東京、神奈川は、累積人数の1週まえとの差にもとづいているので、過去の累積人数の修正があると誤差としてきいてくる。(記事表題を「不定期」として、新規陽性者数がすくなくなったら休もうと思ったのだが、なかなかへらないので、定期的に毎週出すことになってしまった。)

階級わけ・色わけは、まえの時期に決めたまま、なるべく変えず、数値の範囲がひろがってしまったときだけあたらしい階級を追加してきたので、いまの数値を見るためには不適切なところがある。しかし残念ながら過去にさかのぼって図をつくりなおす時間がとれそうもないので、このようにしている。

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2022年5月13日 (金) までの1週間の値にもとづく分布地図を、一覧表の 2022-05-13 の行にいれた。

ただし、千葉県は、県が市町村別の人口あたりの1週間の新規陽性者数の表を発表するのが平日だけなので、暫定的に 5月12日 (木) までの1週間の人数をつかった。

計算の方法は、「不定期 5」の記事に書いたとおりである。

  • 左端: 人口あたりの1週間の新規陽性者数 (人/十万人)
  • 右から2番め: 人口あたりの1週間の新規陽性者数 (人/十万人) を、人口密度 (人/km2) の平方根 で わったもの
  • 右端: 人口あたりの1週間の新規陽性者数 (人/十万人) を、人口密度 (人/km2) の3乗根 で わったもの

である。

新規陽性者数は、1週間まえ (2022-05-06) よりはややふえたところが多い。しかし、2週間まえ (2022-04-29) のレベルよりはやや低いところが多い。

人口あたりの新規陽性者数を人口密度の3乗根でわったものは、この図の 3~30 の階級にはいっているところが多い。どちらかといえば人口密度の高いところのほうが数値が小さい傾向がある。人口あたりの新規陽性者数の人口への依存性は弱まったようだ。

前回 (不定期 18) と同様に、横軸に人口密度、縦軸に人口あたりの新規陽性者数をとって散布図をつくってみた。これをみると、人口あたりの新規陽性者数の 人口密度への依存性は、人口密度の3乗根に比例 よりも弱い。人口密度の小さいところでは人口あたりの新規陽性者数のばらつきが大きくなることのほうが、平均的傾向よりもめだっている。