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関東地方の市区町村別のCOVID陽性患者数 (不定期 8) 7都県の 2022-02-25 まで1週間の新規陽性者数

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関東地方の各都県が発表した新型コロナウイルスの陽性者数のうち、最近1週間の新規陽性者数を、市区町村別 (ただし区は東京都の特別区だけ) に、人口あたりにして、地図上に表示してみている。これまでにつくった図を、つぎのウェブページに、一覧表の形でまとめた。その図を発表したブログ記事があるばあいは、そこへのリンクをいれている。

2022年2月4日から、対象を関東7都県全体にした。ただし、埼玉、東京、神奈川は、累積人数の1週まえとの差にもとづいているので、過去の累積人数の修正があると誤差としてきいてくる。

階級わけ・色わけは、まえの時期に決めたまま、なるべく変えず、数値の範囲がひろがってしまったときだけあたらしい階級を追加してきたので、いまの数値を見るためには不適切なところがある。しかし残念ながら過去にさかのぼって図をつくりなおす時間がとれそうもないので、このようにしている。

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今回は、2022年2月25日 (金) までの1週間の値を見ることにした。

茨城県については、このところ、「新型コロナウイルス感染症対策サイト(非公式)」 https://ibaraki.stopcovid19.jp/ のうちの「陽性者数(市町村別・直近1週間)」に たよってきた。この表は、毎日18~19時ごろに、県が当日つかんだ値を反映して更新される。

ところが、「2月25日 18:30 更新」としてここに出されたファイルは、数値がすべてゼロだった。また、その左の「陽性者の属性」のところに、データがないという趣旨のエラーが出ていた。

「陽性者数(市町村別・直近1週間)」の「オープンデータを入手」というリンクをたどると、「Asa's Opendata Catalog」の「提供オープンデータ一覧 > 茨城県 新型コロナウイルス感染症 > 陽性患者属性」のページ https://a01sa01to.com/opendata/covid19_ibaraki/patients のページにいく。そこで「ダウンロード」をすると CSV ファイルが手にはいるのだが、2月25日の夜にダウンロードした CSV ファイルは実質的内容がなかった。

茨城県は、2022年1月から、市町村別の累積の人数を発表するのをやめてしまったので、埼玉、東京、神奈川と同じ方法がつかえない。

県のウェブサイトの中でさがしたら、「ホーム > 茨城で暮らす > 防災 > 防災・危機管理情報 > 新型コロナウイルス感染症(COVID-19) > 新型コロナウイルス感染症患者の県内の発生状況等(報道発表資料)」のページ https://www.pref.ibaraki.jp/1saigai/2019-ncov/shiryouteikyou.html に、1日ごとの発表資料の PDF ファイルがあり、その中に1日ごとの市町村別の新規陽性者数の表があった。ただし、茨城県作成の表には水戸市発表の人数がふくまれておらず、別にある水戸市発表の表の人数をあわせないといけない。また、表には「新規」「濃厚」「計」の 3列があるのだが、わたしがもとめている新規陽性者数は「計」の列の人数らしい。「濃厚」は濃厚接触者の人数ではなく「濃厚接触者として調査したら陽性であることがわかった人」という意味なのだろう。

2月26日には「新型コロナウイルス感染症対策サイト(非公式)」の表示は平常にもどったが、当然ながら、「直近1週間」の値は2月26日までの値になった。

ここでは2月25日までの1週間でそろえたかったので、茨城県と水戸市の1日ごとのファイルを読み、市町村別の1週間の新規陽性者数を集計した。ただし、毎回このてまをかけるつもりはない。

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2022年2月25日 (金) までの1週間の値にもとづく分布地図を、一覧表の 2022-02-25 の行にいれた。計算の方法は、「不定期 5」の記事に書いたとおりである。

  • 左端: 人口あたりの1週間の新規陽性者数 (人/十万人)
  • 右から2番め: 人口あたりの1週間の新規陽性者数 (人/十万人) を、人口密度 (人/km2) の平方根 で わったもの
  • 右端: 人口あたりの1週間の新規陽性者数 (人/十万人) を、人口密度 (人/km2) の3乗根 で わったもの

である。

新規陽性者数は、大まかには1週間まえと同様だが、すこしだけへった。800人/十万人をこえているところ (地図で薄い紫) は、東京都 武蔵村山市 (820人/十万人) だけになった。ただし、陽性者のうち都道府県の行政がつかんでいないわりあいがふえてしまったので見かけ上へっている可能性があるかもしれない。

人口あたりの新規陽性者数を人口密度の3乗根でわったものは、関東地方の大部分の市町村で、この図の 10~100 の階級にはいっている。これよりも大きい値が出ているのは、東京都 奥多摩町 (119) と 埼玉県 ときがわ町 (111) で、分母にくる人口がすくないので数値があばれたものと思われる。