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自作の曲をブログに出してみる

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも しめしません。】

【この記事は個人的おぼえがきです。専門的知識を提供するものでも、社会に向けて意見をのべるものでもありません。】

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あたまのなかにメロディーが思いうかぶことがある。その多くは、自作ではないが、だれがつくったかよくわからない。それが何かを人にたずねるのが目的であっても、ウェブ上に置くことは、だれだかわからない人の著作権を侵害するおそれがあるから、わからないままになっていることがおおい。出典を思いだせたばあいの例は[2018-08-12 題名を思い出せない曲、「故郷の空」、「ほたるの光」]の記事に書いた。

自作ならば公開してさしつかえないだろう。自作と言っても、堂々と「わたしが作曲しました」と言えるほどのものではない。独創性はあまりない。聞きなれた類型にしたがって音をならべただけで、すでにある曲と にていることはあるだろう。しかし、すくなくとも意図的な盗作ではない。そういうものを、すこしずつ、このブログに、「音楽」のカテゴリーの記事として、置いてみることにする。

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楽譜をかく方法は、わたしがこどものころは手書きしかなかったのだが、いまでは計算機ソフトウェアを使える。

わたしは、Lilypond というソフトウェアを使うことにする。これはGNUプロジェクトのフリーソフトウェアとなっているが、Free Software Foundationとは実質的に独立したプロジェクトらしい。そのウェブサイトは www.lilypond.org だ。

これは、文書に対するTeX, LaTeXと同様に、情報を単純なテキストファイルに書いて、プログラムをとおすことによって、楽譜を、印刷されるのと同様な形で表示する。あわせて、Midiという形式のファイルをつくることもできる。Midiは別のプログラムで音に変えることができる。

わたしは、1995年ごろからLinuxを使いはじめたころ、GNUのソフトウェアの一覧を見ていて、Lilypond の存在を知った。そのころから使ってみようと思っていたのだが、使わずじまいで、2011年ごろからLinuxを日常に使わなくなって、わすれていた。2019年になって、ふとウェブ検索してみたら、MS Windowsで動く機械語プログラムも提供されていることを知った。2020年3月になって、Windows版をインストールし、プログラムを起動すると表示される例文から出発し、ウェブサイトにあるマニュアルを見ながら修正していって、自作曲のひとつの楽譜をかくところまでいった。(まだMidiファイルのつくりかたはわからない。)

Lilypondでは、音の高さを、固定ドでいうドレミに対応する音名を "c d e f g a b" であらわす。b であって h でないところは英語式と同じだが、シャープを「-is」であらわすところはドイツ語式と同じだ。作者のいるオランダの方式なのだろうか? オクターブちがう音の区別は補助記号「'」や「,」であらわす。Lilypondの例文で採用されている「relative」という方式では、前の音と近い音程を補助記号なしであらわすので、いちいち絶対的な高さをあらわす方式よりも補助記号がすくなくてすむが、前の音に対して上と下のどちらがえらばれるかが直感とあわないこともあって、入力テキストを編集しては Lilypond をとおすことをくりかえす試行錯誤が必要だ。

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蛇足だと思いながら、わたしの音楽の感覚をつくった背景を書きだしておく。

  • 小学校、中学校、高校の音楽の授業をうけた。(高校の芸術科目では音楽を選択した。)
  • 小学校低学年のころ、おもにリードオルガンを使う「ヤマハ音楽教室」にかよっていた。
  • 小学校高学年から中学生のころ、ピアノの個人指導をうけた。ただし、あまり練習をしない生徒だった。
  • 小学校高学年のころ、学校の合唱部に参加した。小さい学校だったので先生が交代してからは合奏部になった。
  • いわゆる「楽典」の入門書を読んだ。
  • 家では(民放ではなく) NHKのテレビ・ラジオをよくかけていた。「みんなのうた」「歌のメリーゴーラウンド」などの 番組できいた子どもむけの歌と、いろいろな番組のテーマ音楽が印象にのこった。
  • 親が買ったLPレコードや音楽カセットテープで、クラシック音楽のうちよく普及している曲、1960-70年代当時の世界(おもにアメリカ)のポピュラー音楽(ただし多くは歌ではなく器楽編曲の形で)や映画音楽、明治以来の日本の愛唱歌、イギリス・アメリカの童謡や愛唱歌などを聞いた。

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これから、すこしずつ、自分がつくった曲を、ブログに出していこうと思う。

ひとまず、Lilypond でつくった楽譜 (Lilypondが出力したPDFファイルを別のソフトウェアでpng画像ファイルに変換したもの)と、Lilypondに材料としてあたえたテキストファイル (ファイル名拡張子「.ly」) を置く形にする。やってみた経験をふまえて、形式を変えるかもしれない。