2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧
東海道新幹線の車内で英語のアナウンスを聞いた。録音にちがいないのだが、いくつかの駅でのアナウンスでは明らかに単語ごとに録音したものを機械でつないでいるのとは違って、文単位で人が続けて読んだもののようだ。それでいて、英語の単語は英語らしい発…
もう30年近く前のことだったと思うが、今でも起こりうるだろうと思う。東京の本郷あたりを歩いていたら、英語で何かたずねられた。"You know" と聞こえたのだが何を言っているのかわからなかった。どうやら、ユーノウというところへ行く道をたずねているらし…
【わたしは経済、財政、税制についてしろうとである。それに加えて、わたしは、公務員ではないが、給料を国の支出のうちからもらっている立場にある。そして、自分の職はともかく、その同類の専門職が社会的に必要なものだと思っている。しかし、ここではな…
[2014-07-21の記事]で紹介したPaul Edwardsさんの話のうちの、とくに、気候変動の科学的知見に対する専門外の人による「監査」の話題について、科学技術社会論のうちで考えられてきたほかの議論とのつながりを示しておきたい。かつては、多くの人びとが、気…
2014年7月20日、科学社会学会と国立環境研究所によって東京で開かれたシンポジウム「グローバル・リスクとしての気候変動」http://www.sssjp.org/news/4 に出席した。わたしにとってこの題目の行事は多すぎてきりがないのだが、A Vast Machine [読書ノート]…
学術雑誌論文や博士論文についての盗作 【いわゆる「コピペ」。出典を明示した引用でない、まる写し。ただし、少し変更した場合も含む。わたしは「剽窃」の「剽」の字をこの目的のために覚える気が起きないので、芸術作品でなくても「盗作」を使いたい。】の…
【[2014-08-08補足] 講演題目を含めた第2報がSTS学会ブログの次のページにあります。http://blog.jssts.jp/2014/07/2014.html 】2014年度科学技術社会論学会シンポジウム 地球環境問題に立ち向かう『知』をどのように育てていくのか?世界の人間社会は、生物…
[2010-08-01の記事]で、世界の地上気温観測データを統合したデータセットを作る国際共同事業が始まったことを紹介したが、わたしはその後追いかけていなかった。最近、参加機関のひとつであるアメリカ合衆国NOAAのNational Climatic Data Centerからデータセ…
地球温暖化対策の文脈で、英語で mitigation、日本語で「緩和(策)」ということばが使われる。これは、温暖化の原因を減らすことであり、ほぼ「温室効果気体排出削減(策)」と同じことだ。(「ほぼ」と書いたのは、森林育成など、排出削減という表現に合わない…
「モンスーン」と「季節風」は、どちらも英語の monsoon に対応し、同じ意味のことばとして扱われることもあるが、区別されることもある。意味の広がりが一定しないので、文脈ごとに確認が必要だ。本論にはいる前に、関連する他の用語についておことわりする…
「北極の氷がとけても海面上昇に寄与しない」という議論は、ある意味で正しいのだが、ある意味では正しくない。どちらかといえば「...寄与する」のほうがもっともな局面が多いと思う。水に氷が浮いているとき、氷の一部分は水面の上に出ているが、水面から下…
Albedo は英語では「アルビードウ」のように発音されることが多いようだが、日本語でふつうの「アルベド」という表記はラテン語に忠実なようだ。もともとラテン語で「白さ」のような意味の語らしい(が、「alb-」が「白い」に関連することだけしか確認してい…
気候にとっての海洋の役割の話をする材料として、NHK(1998)のドキュメンタリー「海」のシリーズの「深層海流」の回のビデオを使った。その番組で「メキシコ湾流」という用語が使われていることに気づいた。この番組の科学的内容は海洋学の専門家の監修を受け…