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「地球環境問題に立ち向かう『知』をどのように育てていくのか?」 (2014年9月6日)

【[2014-08-08補足] 講演題目を含めた第2報がSTS学会ブログの次のページにあります。http://blog.jssts.jp/2014/07/2014.html

2014年度科学技術社会論学会シンポジウム
地球環境問題に立ち向かう『知』をどのように育てていくのか?

世界の人間社会は、生物多様性・物質循環・気候など複数の局面で地球環境の限界にぶつかっています。人間社会が持続可能なものになっていくためには、環境対策にとどまらず、開発のありかたにもかかわる社会の変容を必要とするでしょう。そのために、学術研究のありかたも変わっていく必要があるでしょう。
第1に、研究活動にステークホルダー(stakeholder、利害関係者)が研究者と対等にかかわるべきだという考えがあり、特定地域の問題解決のためには、すでに実践されています。しかし、世界規模の問題解決には、このようにして得られた知を、もっと広い地域で、違った構成のステークホルダーとともに生かしていく必要があります。そこには、知を提供する側・受け取る側のそれぞれの課題があるでしょう。
第2に、研究者の社会への働きかけに、対立する立場のひとつを支持するアドボカシー(advocacy、唱道)を含むことがありえます。研究者にとっては、アドボカシーとのかかわりかたを律する規範が、社会的意思決定の側では、アドボカシーを含む知をどう使うかが課題となるでしょう。
このシンポジウムでは、この2つの主題に関連する4人のかたの講演と参加者のみなさんとの討論を通じて、地球環境問題に立ち向かう『知』をどのように育てていくのか考えていきたいと思います。

日時:2014年9月6日(土)13:00〜16:30
場所:航空会館 501・502会議室 (東京都港区新橋1-18-1, http://kokukaikan.com/about/access )

登壇予定者:


(企画担当 増田 耕一)

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以上の内容は、2014年6月に発行された科学技術社会論(STS)学会のニュースレター(会員向け)に収録された原稿です。

5月末の段階で、講演と総合討論からなる通常のシンポジウムとして構成しようと判断し、複数のかたとそれぞれ相談した結果、4人のかたに講演者になっていただくことをご了解いただきました。

その後、わたしの注意が遠のいてしまい、これまでに企画の話にかかわってくださったかたがたを含むみなさまへのご連絡が遅れ、申しわけありません。

これから準備を進めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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なお、科学技術社会論学会のウェブサイトは http://www.jssts.jp/ です。