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南カリフォルニア、2005年1月と6月

(ひさしぶりにカリフォルニアに行くことになりそうなので、記憶が混ざらないうちに前に行ったときに乗った公共交通機関のことを書き出しておく。自分以外の人にはあまり意味がなさそうな記事だが....)

2005年の1月にSan Diegoで学会、6月にOrange CountyのCosta Mesaで研究集会に出席するため、2回それぞれ1週間ほど出張した。

== 1月、San Diego ==
San DiegoはLos Angelesで飛行機を乗りつぐのがふつうなのだが、ぜひ地上を移動したくて、飛行機はLos Angelesまでにして、鉄道(Amtrak)でSan Diegoに行くことにした。行きは予定どおり列車に乗ったのだが、その日から雨が続き、日本ならば冬のふつうの雨だがこの地域としては大雨となり、鉄道の一部の区間で土砂崩れで線路が覆われたり線路が流されたりして、雨がやんでも鉄道の再開がいつになるかわからないことになった。しかたなく帰りは飛行機に乗った。

Los Angeles空港(LAX)からAmtrakが発着するUnion Stationまでは鉄道で行ってみることにした。Los Angeles Metroという交通網で、インターネットのドメイン名はなんとmetro.netをとっている。空港からすぐ外のAviationという駅(駅名は直接には道の名まえらしい)までバス、そこからGreen Line、Blue Line、Red Lineと電車を乗りついだ。Red Lineは確かに地下鉄だが、Green Lineは高架鉄道で、Aviationから市の中心部に近づく方向の区間では高速道路の中央分離帯を通る(日本で似ているのは大阪モノレールだろう)。Blue Lineは昔からあった鉄道を再開発したものらしい。隣に貨物線が並行しているところが多い。ただし市の中心部に近づくと路面電車になってゆっくり走り、Red Lineと接続するところでは地下にはいる。(6月にはBlue Lineの反対向きに乗ったのだが、かなりの距離を高架で走ったあと、Long Beachの町に近づくと路面電車になって、終点も路面のループだった。)

Union Station前には1985年にも来たことがあったが、そのとき、これから地下鉄工事が始まるという看板が立っていたという記憶がある。

Union StationでAmtrakの切符を買って、2時間ほど間があるので、南東側のメキシコ人街で食事したあと、北東側の中国系移民の記念館に行ってみた。

鉄道はしばらく内陸を走ったあと、海岸が見えるところを長く走る。San Diegoの町に近づくとまた少し内陸になる。雨がちの天気だったせいもあって風景の記憶はあまりない。まだ洪水ではなかったが、川の容量のわりに水が多くしかも速く流れているような感じはした。

San Diegoの駅は終点だからまちがえようがないのだが、駅名と思われるところにSanta Feと書いてあったので驚いた。もともとSanta Fe鉄道の駅だったので、駅構内にある市内電車(Trolley)の停車場名はSanta Fe Depotなのだ。Trolleyは市街地では路面電車だが、郊外では専用軌道になる。会議場は駅より南のほうにあり、その付近では昔からの鉄道(Los Angelesから来た線の続き)のうち複線ひとくみがTrolleyに、残りが貨物線に使われていた。

San Diego空港は市街地のすぐ北側の海岸にあるが、Trolleyは達していない。バスはあるようだったが荷物もあるのでタクシーに乗った。

帰りにLos Angeles空港内で買った本

==6月、Orange County==
6月の会議の世話役の本拠地はIrvineだったが、たぶんそこには会議場と宿のよい組み合わせがなかったのだろう。Costa Mesaという町のショッピングセンターの東隣にあるホテルが会場となった。

ここに達する公共交通機関はバスだけだ。バスを運行しているのはOrange County Transportation Authorityという郡の公社のようなもので、octa.net というインターネットドメインで路線図や時刻表を詳しく出している。(Los AngelesのUnion Stationに出て、San Diegoへ向かうAmtrakまたはそれと同じ線路を走っている通勤列車のMetrolinkでSanta Anaまで行き、バスで西に向かう、という手もあったが、移動日が週末で通勤列車が走っていないようだったので) 前回と同様にLos Angeles Metroの電車に乗り、今度はBlue Lineの南の終点のLong Beachまで行って、バスで東に向かうことにした。車両はCNG (圧縮天然ガス)を燃料にしていると書いてあった(と記憶している)。ローカルバスで、団地のようなところに立ち寄ることもあって、あまり速くない。ただし料金は距離のわりにとても安い。自家用車を持てない人への福祉や、自家用車から公共交通機関への政策的誘導の意味があるのだろう。中心市街地が明確でないsuburbの風景が続く。途中、道路ぞいの店の看板にベトナム語が目についた地区があった。

帰りも同じルートをとったので、この回はLos Angelesの中心市街地には行っていない。飛行機は会議が終わった次の朝なのでLos Angeles空港の近くに宿をとった。Green Lineの駅から少し歩いて宿についた。部屋にあったLos Angeles TimesでC.D. Keeling氏の訃報を見た。宿から空港へはLos Angeles Metroのローカルバス。

Long Beachの古本屋で買った本

Costa Mesaのショッピングセンター内の本屋で買った本