Twitterを見ていたら、「α線、β線は物質か」について、ある人は物質に決まっているという立場で、別の人は物質であるはずがないという立場で議論をしているようだった。
議論はだんだん、物理でいう物質(英語ではmatter)と化学でいう物質(substance)との意味が違うという話になっていた。
物理の立場では、ヘリウム原子核であるα線や、電子であるβ線が物質であることは疑いないだろう。見解が分かれうるところはγ線を含む光子のように静止質量のないものを物質とみなすかどうかだろう。
化学の立場では、物質は固体・液体・気体などの状態をとるものであり、原子からなるものだとされているので、原子の断片にすぎないα線やβ線を物質と呼ぶのは無理があるのかもしれない。(こちらはわたしの認識が確かでない。)