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2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

公的機関の研究事業の事情

【この記事はまだよく整理されていません。しばらく書きかえを続けます。】労働契約法2012年改定の問題に関する3月28日の記事についてTwitterで発言したらいくつか反応があった。多くは賛同だったと思う。ただし、強い批判として「国の事業だけ特別扱いを要…

労働契約法問題、国の予算による研究事業での雇用の持続性を高めるために

2007年に成立した労働契約法が2012年に改定された。その主要な改定点は(厳密ではないが大まかに言えば)、期限つき雇用で同じ法人に5年を越える期間雇われている労働者に、無期限雇用への転換を求める権利が生じることだ。この改定の趣旨は、雇用の持続性を高…

インフラとinfra

「インフラ」あるいは「社会インフラ」という表現を見聞きすることが多くなった。これのもとは英語のinfrastructureあるいはそれと同じ起源の西洋語にちがいない。ラテン語の前置詞に由来する英語の接頭語を名詞として使うのは、わたしにはどうにも気持ちが…

「知的財産推進計画2013」および「知的財産政策ビジョン」の策定に向けた意見

2013年3月22日しめきりで、国の「知的財産推進計画2013」および「知的財産政策ビジョン」の策定に向けた意見募集があったので、次のような意見を書き送りました。(読書ノートへのリンクはこのブログ記事で追加したものです。) なお、意見募集のページは消さ…

Cool Japan = 日本を冷やせ(?)

ある人が「『Cool Japan』よりも別の『XXXX Japan』のほうがいいのではないか」というような議論をしていた。(そこで話題になっていたXXXXには、ここでは話を広げないことにする。) そのときわたしは一瞬、「Cool Japan」を「日本を冷(ひ)やせ」だと思った。…

「ニセ科学」と仮称される問題群の論点整理の試み

「ニセ科学」と呼ばれることがある問題は確かにあると思う。ただしわたしはこの用語には必ずしも納得していない。「ニセ科学」は、「(おもに、科学に深くかかわったことのない人から見て)科学(的)に見えるが、実は科学(的)でないもの」をさすと言える。それ…

複数の専門の用語体系を使える人をふやすために

専門家はそれぞれの専門に分かれて仕事をする。専門は思考様式を共有する集団で[Fleck (1934/1979)の読書メモ]、言語(方言)集団のようなものだ[Kuhn (2000)の読書ノート]。専門内では用語体系を共有することによって論理的相互批判を含む認識の共有ができる…

かおずし

まだ国鉄だったか、JRになってからだったか忘れたが、東海道新幹線に乗っていたとき、車内から、駅のプラットホームの売店で売られている商品パッケージのおもてに「かおずし」という文字が見えた。弁当を売っていそうなところだったので、すし(鮨)の一種だ…