【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしもしめしません。】
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いわゆる「フリーWiFi」、つまり、無線によるインターネットアクセスが無料でできるところが、およそ3年くらいまえから、駅や飲食店や公共機関などあちこちにふえてきた。
ただし、フリーといってもユーザー認証を要求するところがある。あらかじめネット接続したところで登録しておかなければならないのは不便だ。eメールによる認証で、確認のためにeメールを受信して応答する必要があるものも、いまネットにつなげない状態のときにはこまる。携帯電話番号を入れさせて携帯電話での応答を必要とするものも、インターネットはパソコンだけで使いたいと思っているわたしなどにとってはこまる。
別のサービスに登録しているとそのユーザーIDで接続を認めてくれる場合もある。その別のサービスを日常につかっている人にとっては便利だ。
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わたしがよく使いたくなるところのフリーWiFiには「Twitter認証」がある。
パソコンでウェブブラウザを開いた状態で接続すると、ブラウザのタブに、接続サービスの契約条件が表示される。正直なところ全部読んでいないが、拾い読みしたかぎりでは常識的な条件なので、承諾して次に進み、「Twitter認証」をえらぶ。
すると、すぐつぎの段階にすすむ。Twitterのアカウント名を入れる必要はない。ブラウザが持っているものがつたえられているのだろう。(わたしはたいていブラウザの別のタブをほかのところでTwitterを開いたままの状態にしているからかもしれない。)
つぎのようなメッセージが表示され「連携アプリを認証」「キャンセル」の選択をせまられる。
XXXXにアカウントへのアクセスを許可しますか?
[連携アプリを認証] [キャンセル]このアプリケーションは次のことができます。
- このアカウントのタイムラインに表示されるツイート(非公開ツイートを含む)や、リストとコレクションを確認する。
- このアカウントでプロフィール情報とアカウントの設定を確認する。
- フォロー、ミュート、ブロックしているアカウントを確認する。
- 他のアカウントをフォロー、フォロー解除する。
- このアカウントでプロフィールとアカウントの設定を変更する。
- このアカウントでツイートを送信および削除する、他のアカウントのツイートをエンゲージメント(いいね、いいねの取り消し、ツイートへの返信、リツイートなど)する。
- このアカウントでリストやコレクションを作成、管理、削除する。
- 他のアカウントをミュート、ブロック、報告する。
ユーザー認証をするために、Twitter (というサービスのプロバイダ、おそらくTwitter社)が持っているわたしのアカウント情報を、フリーWiFiのサービスプロバイダにわたす必要があるので、わたしにそうしてよいかという許可をもとめていることはわかる。
しかし、要求されている権限が強すぎる。わたしは、フリーWiFiプロバイダに、わたしのTwitterプロファイルをかってに書きかえてほしくはない。かってに他人をブロックしたり、フォローしたり、フォロー解除したりしてほしくない。わたしのアカウント名でわたしの意図しないツイートをしてほしくない。(このフリーWiFiサービスの宣伝のために、このサービスを使いましたというツイートをするぐらいはよいが、それにしても、ある特定の時刻にわたしがどこにいたかを推測しうるような情報をあらゆるTwitter利用者に見せたくはない。)
そう思うと、わたしの判断は、「キャンセル」になる。この場所でWiFiを使うのをあきらめる。あるいは、有料で契約しているモバイルルーターの圏内ならばそれをつかう。
おそらく、フリーWiFiプロバイダはその信用を維持する必要があるから、無料ではあっても顧客のアカウントの権限をつかって顧客がいやがるようなことはしないだろうとは思う。しかしそれならば、必要のない権限をゆだねることを要求するべきではない。
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別のフリーWiFiでのTwitter認証では、つぎのようになった。
このアプリケーションは次のことができます。
- このアカウントのタイムラインに表示されるツイート(非公開ツイートを含む)や、リストとコレクションを確認する。
- このアカウントでプロフィール情報とアカウントの設定を確認する。
- フォロー、ミュート、ブロックしているアカウントを確認する。
これならば、よいと思う。書きかえられることはないし、読まれるのも、だいたい、わたしがTwitterユーザー全体に公開している情報だから。「アカウントの設定」のうちには公開でないものもあるが、認証に使われるばあいには許容しよう。流用されるのはいやなのだが。
ただし、わざわざ「非公開ツイートを含む」と書いてくれたので気づいたのだが、わたしがツイートを非公開にしていても、フリーWiFiプロバイダはそれを読むことができることになる。ツイートを非公開にしている人は要注意かもしれない。
また、気になるのは、わたしがこの「アプリ連携」を認めることによって、ツイートを非公開にしているがわたしにはそれを読むことを認めている人(かりに A さんとしておく)のツイートも、フリーWiFiプロバイダが読めるようになってしまうのか、だ。(つぎのように書いてみたが、「おそらく」がなりたっているかどうかはわからない。おそらく、Aさんのツイート全部が読まれるわけではなく、わたしがリツイートしたものだけだと思う。しかも、非公開のツイートをリツイートすることはできない。かつてAさんのツイートが公開だったときにわたしがリツイートしたものは読めるようになるのかもしれない。そういう事例はあるかもしれないが、例外的と言えると思う。)
フリーWiFiのTwitter認証のための権限の要求は、だいたいこのぐらいにおさめてほしい。そして、他人が非公開にしているツイートを読まないようにしてほしい。