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2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「予知連“巨大地震想定できず反省” 」は誤報

日本地球惑星科学連合という学会の大会が5月22日から27日まで幕張で開かれている。25日の午後には、この学会と日本学術会議の地球惑星科学委員会との共催で「東日本大震災、今、地球惑星科学のありかたを考える」というセッション(大会の部分をさす名前)が開…

マイクロソフトの牢獄にて

IT

わたしが4月から勤めることになったオフィスには、職員ひとりひとりの机にパソコンが備えつけられている。大きなディスプレイが二面あるのはありがたい。しかし、そのOS (オペレーティングシステム)がMicrosoft Windowsだ。そのうちでは慣れているXPであるこ…

GWキャンペーン

家の郵便受けにはいっていた広告のちらしに「GWキャンペーン」と書いてあった。わたしは今どきの日本で「GW」がどういう意味に使われているか思い出す前に、「地球温暖化キャンペーン」を想像してしまった。わたしが読むような英語圏のブログで「GW campaign…

(メモ) この嵐は地球温暖化のせいなのか?

アメリカのたつまき(tornadoes)による災害について「このように激しくなったのは地球温暖化のせいだ」という表現が適切かどうかについて論争がある。わたしはMichael Tobisさんの個人ブログの記事Spinning Tornadoes (4月30日)で知った。ものごとがわかって…

核エネルギー利用: 夢の技術の基礎研究に投資するか?

原子力発電の技術は、ウランおよびプルトニウムの核分裂ばかりが発達してきた。これは、核兵器(原子爆弾)の材料となるプルトニウムを作るために開発された原子炉の技術を民生用に利用(「平和利用」)するという流れによる。しかし、質量がきれいにエネルギー…

資源リサイクル論: ものづくりは「本質循環」へ

2006年に「資源リサイクル論:持続可能性と熱力学的エントロピーを基礎として」というウェブ記事に書いた意見と基本的には変わらないのだが、標語を思いついた。ものづくりの設計で安全をどう考慮するかに関連して、「本質安全」または「本体安全」という表現…

原発震災後、世界の人間社会がせまられる選択

東京電力福島第一原子力発電所の事故はまだおさまっておらず、その影響が世界の人間社会にどのように及ぶのかを言うのはむずかしい。しかし、「環境保全とエネルギー資源確保についてむずかしい決断をせまられる」と言ってよいのではないかと思う。いま化石…

本屋さんの棚

本をさがすことは、わたしが給料をもらっている理由ではないが、わたしの主観としては「本業」だ。これまで1年ほどの間に、わたしの行きつけの本屋さんのうち2軒がそれぞれ移転した。それに伴う変化を見て考えたことのうち、まずひとつ。本をさがす人の欲求…