macroscope

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2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

個人ウェブサイト一本化のお知らせ

わたしが個人で維持しているウェブサイトを、ブログを除いて、インターネットプロバイダNiftyにわたしが個人として契約しているサイト http://macroscope.world.coocan.jp/ に一本化します。一本化に伴って廃止するサイトは次のとおりです。(1) 慶応大学の藤…

「放射能」ということば

1960年代に子どもだったわたしにとって「ホーシャノー」は、意味はよくわかりませんでしたが、よく聞くことばでした。「放射線」や「放射性物質」は中学生ぐらいになって知ったことばでした。近ごろわたしは、放射性物質に関する知識の大筋を説明する立場で…

汚染物質あるいは放射能の輸送シミュレーションによる情報提供のむずかしさ

[2011-04-04追記: これまで「3月21日」を複数回「3月12日」と書きまちがえておりました。まことにすみません。地震の翌日の12日にすでに情報を得ていたわけではありません。本日訂正しました。]まず、3月21日に菊池誠さんの「Kikulog」の「地震・津波・原発…

「事前警戒原則(予防原則)」「最悪のシナリオ」を考えることのむずかしさ

将来の予測には、どうしても不確かさがつきまとう。しかし、不確かさが大きいということは、何もわからないのと同じではない。人間社会の意思決定では、不確かな知識を、どのような不確かさがあるのかを理解しながら使っていくことが必要だ。その中でリスク…

これまでの非常が常となるとき、電気と輸送サービスへの要求水準は?

3月11日の地震によるその後数日間の影響は、東北地方と茨城県では直接の被害が重要だが、関東地方の東京から西側ではそれよりも発電所が止まったことによって電気の供給が制限されたことによる影響のほうが大きいだろう。電力会社が地域を分けた輪番停電の計…

電気に依存している情報伝達網をどうやって確実にするか

3月11日の地震で失われた命はかけがえのないものではあるが、むしろ、現代日本はこれだけの地変に対してこれだけの人身被害ですませるところまで進歩したのであって(経済的被害額は昔よりもかえって大きいかもしれないという問題はあるが)、今後、世界、とく…

気候変化には適応策だけでなく軽減策も必要だという、不確かさの中での判断

地球温暖化の科学にかかわる科学者たちのブログ RealClimate のRasmus Benestadさんの3月7日の記事http://www.realclimate.org/index.php/archives/2011/03/what-we-do-not-know-in-terms-of-adaptation/ で紹介されていたので、次の論文を読んだ。 Naomi Or…