【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】
2016年3月1日、文部科学省から「平成28年度地球環境情報プラットフォーム構築推進プログラムの公募について」が出た。
5年間を予定した事業だそうだ。内容は次の二つに分かれている。
- (1)水課題アプリケーション開発機関
- (2)地球環境情報プラットフォーム構築機関
「データ統合・解析システム(DIAS)」ということばが出てくる。これは一見、完成したシステムであるように扱われている。そして、これまでに構築されたDIASを今後も持続させながら広い範囲の人に使ってもらうことが予定されているようだ(さらに高度化させるとも言っているが)。【これは日本の役所の無謬神話の一例であり、今あるのは試作品にすぎず、少数の利用の試みはできたが、それと同じつくりで多様な利用者向けに実運用できるかは未検証、というのが公平な見かただと、わたしは思う。】
公募要領のPDFファイルをざっと見ると、今後はDIASの財源を国費以外にも求める必要があるとされており、その体制を立案することも、この公募で決まった「地球環境情報プラットフォーム構築機関」の業務に含まれているらしい。しかし当面、平成28(2016)年度にDIASを担う機関はこの「構築機関」しかないように思われる。この段階では広い範囲の利用者をサポートすることまでは求められないのかもしれないが、それにしても、はたして担いうる機関があるのだろうか。どの法人にとっても重すぎて背負えないと思う。だれも応募しないので文部科学省が公募要領をつくりなおす、という進展を期待したい。