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新型コロナウイルス患者の関東地方の市区町村別分布を見る (2) (11月6日まで)

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも明示しません。】

【[お知らせ (2021-04-10)] この記事をふくむ、このシリーズ(1)~(8)の記事にあった図 (地図、散布図) は、個人ウェブサイトの[関東7都県の新型コロナウイルス累積陽性患者数の市区町村別分布] のページにまとめました。このブログ記事に対応する図は、一覧表形式にしたうちの「2020-11-06」の行にあります。このブログ記事には図のあったところに「図1」「図2」「図3」「図4」「図5」という文字を置きました。】

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関東地方の1都6県がそれぞれ発表した、市区町村別 (区は東京の特別区だけ、群馬県と神奈川県は保健所管轄区域別) の新型コロナウイルス陽性患者数 (累積人数) を、市区町村別の地図の形で表示してみる。
[2020-10-20の記事]で、10月16日(金)までに各都県が把握した数値にもとづいた図をしめした。

ここでは、11月6日(金)までの数値で同様に表示してみる。ひとまず、図だけのせておく。データ源や、図から読みとれる特徴については、あとで補足したいが、日付にともなうファイル名などがちがうほかはおおすじでは [2020-10-20 の記事] と同様なので、ひとまずそれを参考にしていただきたい。なお、人口は各都県の推計による2020年9月1月現在の値である。人口密度の分布は、[2020-10-20の記事] の2節にしめしてある。[この段落、2020-11-14 改訂]。

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市区町村別の陽性患者数(人口あたりではない)を記号(赤いまる)の数であらわす。記号は市区町村の代表位置(市役所など)の付近にしめされる。群馬県と神奈川県の保健所管轄区域ごとの人数は、保健所のある市の代表位置にまとめてある。患者数が10未満のところは表示されていない。[ここから 2020-11-14補足] この表示方法では、東京は患者数が多いということしかわからなくなった。市町村別患者数がわかっている栃木、茨城、埼玉、千葉県についてみると、県内でも大きな不均一がある。
[図1]

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陽性患者数を面積でわったものの分布をしめす。(群馬県と神奈川県では、保健所管轄区域ごとに同じ色でぬっている。) 人口密度と同様な意味で「陽性患者数密度」ということもできる。[ここから 2020-11-14 補足] 大まかには人口密度とにた分布をしているが、人口密度よりも疎密の格差が大きい。東京の都心部でとくに値が大きい (ただし千代田区はあまり大きくない)。
[図2]

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陽性患者数を人口でわったものの分布をしめす。単位は「人/十万人」である。各地域に住む人にとっての感染リスクの大小のめやすと考えることができるだろう。[ここから 2020-11-14 補足] 大まかには人口密度とにた分布をしているが、人口密度ほどは疎密の格差が大きくない。150以上の値は東京都23区と武蔵野市に見られ、最大値は新宿区の895である。千葉県東庄町の大きな値(579)は3-4月に集団感染がおきたことによる異常値である。
[図3]

- 4X [2020-11-14 追加] -
[2020-10-20の記事] の6節と同様に、市区町村別の陽性患者数がわかっている1都4県について、人口密度を横軸、人口あたりの陽性患者数を縦にとって、両対数軸で散布図をつくってみた。東京都は23区と多摩地域に分けた。
[図4]
結果をみると、人口密度が 1000 人/km2 よりも小さいところでは、人口あたりの陽性患者数は大きくばらついている。人口密度が 1000 人/km2~10000 人/km2のところでは、人口密度が大きいほど 人口あたりの陽性患者数が多い傾向がある。グラフ上で点群に直線をあてはめるとその傾きはおおまかに 1/2 に近いので、人口あたりの陽性患者数は人口密度の平方根に比例に近いといえる。人口密度が 10000 人/km2 以上のところ(その大部分が東京都23区) では、陽性患者数は、人口密度が 1000 人/km2~10000 人/km2のばあいの線を延長したところよりはだいぶ大きな値をとっている。

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人口あたり陽性患者数(人/十万人)を、人口密度(人/km2)の平方根でわったものの分布をみる。(数量としてはわけがわからないものになるが、人口密度という要因の効果をうちけしてみるための試行錯誤のひとつである。) 群馬県と神奈川県は、同じ保健所管轄区域の市町村を同じ色でぬった [この部分、2021-01-01 改訂][注]。周辺部の、人口密度の小さいところは、数値があばれるので、図から地理的特徴を読みとろうとしないほうがよいと思う。[ここから 2020-11-14 補足] それをのぞくと、ほとんどのところで数値が 0.3 ~ 3 のあいだにおさまっている。ただし、東京都の 新宿区 (6.5), 港区 (5.0), 渋谷区 (3.9)、千代田区 (3.6) で 3 をこえている。なお群馬県の南東端のあたりにも黄色が見られるが、これは館林保健所管内の陽性患者数と各市町村の人口密度とから計算したせいで生じた数値ノイズだと思う。
[図5]

  • [注] [2021-01-01 追加] これまでわたしは、保健所管轄区域ごとの人口あたりの陽性患者数と、市町村ごとの人口密度から計算した値を図にしめしていたが、その結果の管轄区域内の分布は無意味なので、保健所管轄区域でまとめた人口密度をつかうように変えた。