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上着をなくした

10月下旬、日本のA地から、熱帯のB地、C地をへてD地まで出張した。

行きのB-C間の飛行機の中で、家を出たときには着ていたはずの上着がないことに気づいた。A-B間の飛行機の中か、A空港、B空港それぞれの出発ゲート待合室に置き忘れた可能性が高いと思った。D地についてから、航空会社のA空港事務所に問い合わせてみた。航空会社が調べてくださって、B空港の出発ゲートにそれらしい忘れものがあったが詳しく確認できないので空港で直接きいてみてほしいと言われた。

帰りにB空港のinformationカウンターできいてみると(職員は端末機からデータベースを検索しているようだった)、色など大まかな特徴が合う上着はあるのだが、わたしのものとは違うブランド名がついているということだった。待合室でだれかがわたしと同時に上着をぬいでいて、まちがえて着てしまったのだろうか。航空会社の人に言わなかった可能性としては、空港のセキュリティチェックで上着をぬぐように指示されてあとで着るのを忘れたこともありうる。なお、家に忘れた可能性もなくはないと思ったが、帰ってみたら、なかった。

幸い、上着のポケットには何も入れていなかったので、上着自体の損だけですんだ。

実はこの上着はしたててもらったばかりの新品だった。一度着ただけでなくしたのはとてももったいない気がする。しかし考えてみると、新品だからなくしやすかったのだと思う。着慣れたものならば、ぬいだものが置いてあるのを見て、自分のものだと気づくところでも、初めて着るものではその感覚が働かない。また、なくしたあと特徴を述べようとしても、記憶が薄いのであまりうまく述べられないのだ。

もちろん、熱帯にいる間は必要のないものであることも、忘れた原因の一部をなしていると思う。