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科学者は政策決定にどのようにかかわるべきか?

昨日(2010-08-17)書いた記事に至る途中の段階のメモである。昨日の記事では論点をなるべく一般的にした反面でわかりにくくなったかもしれないので、こちらも出しておく。

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IPCCは、政策決定に有用(policy-relevant)であって、政策決定をしばるものではない(not policy-prescriptive) 知見をまとめることを求められている。

それでは、科学者個人も、政策を一定方向に向けるような意見を述べてはいけないのだろうか。もしそうだとすると、政策決定に関与できるのはその問題に関する知識が相対的に乏しい人ばかりになってしまわないだろうか。

確かに、たとえばIPCCにかかわっている科学者が政策にかかわる発言をしたとき、それがIPCCが言ったことのように伝わるとまずい。区別を明確にするべきなのだ。他方、マスメディアなど情報を伝える立場のかたには、政策にかかわる課題について、科学者は立場を切りかえながら話す必要があるという状況を理解したうえで、その区別を正確に伝えていただきたいと思う。