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社会保険の雇用主負担の制度は変える必要がある

パートタイマーへの社会保険適用を広げる法改正案について、パートタイマーをおおぜい雇っている業界団体が反対の行動を起こしたという報道を聞いた。

残念なことだ。

しかし、業界団体を非難してもはじまらない。社会保険の雇用主負担がふえれば、経営を続けるためには、賃金単価を削るか、雇用人数を減らすしかないのかもしれない。

労働者それぞれの社会保険料の約半額を雇用主が負担するという制度は、それが作られた当時は合理性があったのだろうが、今の社会の状況では不合理になっているのだと思う。

国民皆保険の保険料は実質的に税の一種と言ってよい。したがって、税に切りかえたほうが合理的になる部分は切りかえたほうがよいと思う。社会保険の費用の一部を労働者を雇用する主体に負担してもらうこと自体はもっともだと思う。雇用主から、パートタイマーとフルタイマーの区別なく、人件費総額に比例した社会保険税をとるようにすればよいのではないだろうか。