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地球温暖化の科学にかかわる「合意」の意味

IPCCは地球温暖化の見通しに関する「合意」(consensus)を得た、という言いかたがよくされる。これをどうとらえたらよいのか。科学は合意を求めるものではなかったはずだ。しかし政策決定者は科学者の認識がどのくらい一致しているかを知りたいのだ。認識に幅があればその幅について合意すればよいのだ。

Why we Disagree about Climate Changeという本[読書ノート]の著者でもある気候学者のMike Hulmeさん (イギリスのEast Anglia大学教授、みょうじはヒュームと読むのだそうだ)の書いたものの内容がもっともだと思ったので、日本語訳し、著者の了解を得てわたしのウェブサイトに置いた。次のリンクを参照してほしい。

「IPCC、合意、科学」

ここでいう合意は政策に関する合意とは(まったく無関係ではないが)別の問題であることに注意してほしい。