WWWは、全世界にわたる情報ネットワークである。各地それぞれに独立した主体が情報を収集し発信する際に、あらかじめ約束された国際的標準に従うことによって、世界規模での情報共有を可能とする。しかも、電気通信を利用することによって、紙などを運ぶ通信方法ではできない即時の対応を可能とする。
このようなWWWは、1960年代からあった。アメリカ合衆国のケネディ大統領が国連総会で提案したのがきっかけだったと言われている。
TCP/IPもUnixもなかったころからWWWがあったという話はウソじゃないかって? ホントです。ただし、この元祖WWWはWorld-Wide Webの略ではありません。
中心となったのは世界気象機関(WMO)で、日本の気象庁も参加しています。今でもあります。
と書いて、なぞなぞにしておこうと思ったのですが、World-Wide Webがあまりにも発展したので、その中でWWWという文字列を検索しても元祖WWWの情報にたどりつくことはまずなさそうですね。しかたがないので正解を書きましょう。World Weather Watch (世界気象監視)です。
文献
- Paul N. EDWARDS, 2010: A Vast Machine: Computer Models, Climate Data, and the Politics of Global Warming. Cambridge MA USA: MIT Press, 517 pp. ISBN 978-0-262-01392-5. [読書ノート]