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凝結

気体から液体への相変化は、一般的物理・化学の用語では「凝縮」である。しかし気象学用語では「凝結」という。どちらも英語のcondensationに対応する。

気体に対して、液体と固体をまとめて、英語でcondensed matterといい、日本語の物理学用語でも「凝縮体」ということがある。気象学でも液体と固体をまとめて述べたいことはあるのだが、「凝縮体」とも「凝結体」とも言わない。「液体または固体」のような表現をするしかなさそうだ。水を主成分とする液体または固体の小さな粒子が空気中に浮いている場合や落ちてくる場合に限って「雲粒」「降水粒子」としてまとめることができる。

[2013-06-05加筆] 液体から固体への相変化も、物理・化学の用語では「凝固」だが、気象の文脈では「凍結」がふつうである。ただしこれは気象学用語というよりも、対象となる物質を水とした場合にふつうの用語なのだと思う。