偏ったリスク認知に基づく議論の例

どこかで見た議論を再現したものだが、表現はわたしが考えたもの。もちろんわたしの意見ではない。

例1

• 「福島原子力事故で、もうちょっと運が悪かったら、東京もみんな避難する必要があったかもしれない。原子力発電所が稼働しているということは、そういう危険の中で生きていることだ。」
• 「地球温暖化はもう始まっているというけれど、自然変動と区別がつかない程度だ。地球温暖化と因果関係のある死者は出ていない。」
• 「原子力発電所をすべてすぐ廃止し、火力発電所を増設して電力をまかなおう。」

例2

• 「このまま化石燃料を使い続けたら、地球温暖化が急激に進んで、孫の代には海面が5メートルくらい上がり世界の港町と水田が水没するかもしれない。世界の小麦地帯と牧畜地帯は砂漠になるかもしれない。」
• 「福島の事故は大事件扱いされているが、爆発でも放射線でも死者は出ていない。どんな発電方法にもリスクはつきものだ。そのうちで原子力は電力量あたりでいちばん安全なのだということが、今回の事故でますます確かになった。」
• 「世界から火力発電所をなくし、電力は原子力でまかなおう。」