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関東地方の市区町村別のCOVID陽性患者数 (不定期 1) 群馬県東部に空間的極大

関東地方で、市町村別の直近1週間にあたらしく確認された新型コロナウイルス陽性患者数 (またはその人口あたりの数) を発表している、茨城、栃木、群馬、千葉、埼玉県について、2021年7月23日からの原則として毎週金曜日までの人数を、人口あたりにして地図上に表示してみてきた。 ただし群馬県は市町村別よりもおおまかな保健所管轄区域別である。また、埼玉県は県からの発表が階級別にぬりわけた地図の形なので、他の県も階級わけをそれにあわせて作図している。

これまでにつくった図を、つぎのウェブページに、一覧表の形でまとめた。図の横に、その図を発表したブログ記事へのリンクをいれている。

2021年12月17日(金)までの1週間に判明した新規陽性者数の分布をみると、群馬県東部に空間的極大がある。桐生 (21 人/十万人)、伊勢崎 (15)、大田 (14)、館林 (7) の各保健所管内である。なお、5県のうちでそのほかに 5人/十万人 以上の値がみられるところは、埼玉県伊奈町で、図での発表なのでくわしい数値はわからないが、10以上15未満の区間である。

群馬県のウェブサイトの「新型コロナウイルス感染症患者の発生状況」のページ https://www.pref.gunma.jp/07/z87g_00016.html から「県内におけるクラスター発生状況について」をたどってみると、太田市、桐生市それぞれひとつの工場と、桐生市の福祉施設で、集団発生が生じている。おそらくそれが増加分の大部分で、居住地別でみると伊勢崎や館林の保健所管轄区域の人もいるのだろうと思う。

「群馬県新型コロナウイルス感染症対策サイト」 https://stopcovid19.pref.gunma.jp/
で群馬県 (全体) の「陽性患者数 (速報)」のグラフをみると、判明日別で12月16日にピークがあり、その後は12月はじめごろのレベルにもどっているようだ。しかしそのレベルは11月前半ごろのレベルよりはかなり高い。

おそらく、集団発生を別とすれば、群馬県東部が他の地域にくらべてとくに危険ということはないと思うが、ひきつづき注意しておきたい。