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NHKテレビ 「2030 未来への分岐点 第2回 飽食の悪夢...」 (2) 番組づくりへの不満

【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたか、かならずしも しめしません。】

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NHKのドキュメンタリー 「2030 未来への分岐点」の第2回「飽食の悪夢 -- 水・食料クライシス」について、[(1) 内容のわたしなりの整理 ] にくわえて思ったこと。

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番組を見ていて、ドラマじたての部分について、「おしつけがましい」という感じがした。Twitterで ある人による論評を見てもっともだと感じたのを わたしのことばでいうと、「まずい事態の原因をつくった世代の人びとが責任をとらず、若者に行動せよと命令している」ような感じがしたのだ。

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制作者の主張は、「これから2030年までの行動しだいで、2050年の社会がひどいことになるか、ならないですむかがちがってくる」ということなのだろう。

そこで、ドラマじたての部分で、ひどいほうの2050年のシナリオの世界に現代人を置いて「ひどい」と言わせる。そこで未来人 (2050年の人) (声だけ)が「こうならないためには2030年までに対策をとらないといけない」と言う。

現代人代表を若者にしたのは、制作者がおもに若者にうったえたいからにちがいないのだが、制作者が若者ばかりでないことはあきらかだから、年輩者が若者に命令しているような感じがする。

さらに、現代人が若い女の人で、未来人の声が(若いにちがいないが)男の人で、現代人はまごついていて、未来人は確信をもって主張をのべているので、「男が女に説教している」感じがするのだ。この点は、男女を入れかえれば感じはかわる。

女優は 森 七菜さんで、アニメ『天気の子』の声優だそうだ。『天気の子』をわたしは見ていないが、主役は天気を変える特殊能力をもった人だそうだから、それが起用の動機だろう。しかし、他社の作品だから当然かもしれないが、関連は明示されておらず、知らない人には単なる若い女の人にすぎない。

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わたしは、ドラマ部分でも(未来の世界の)学者のような人が知見をのべる形にするか、(現在の)年寄りが「自分ではなしとげられないから、あとを若者に託す」とのべるようにしたほうがよいと感じた。(いま意見を言っても、このシリーズの第3回にはまにあわないだろうけれど。)