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JSTサイエンスポータルの「EM団子の水環境への投げ込みは環境を悪化させる」記事はどうなっているか

左巻 健男 (さまき たけお)さんのブログの2014年9月17日の記事[今は見えないJSTサイエンスポータルの「EM団子の水環境への投げ込みは環境を悪化させる」記事]と基本的に同じ情報だが、ここでも紹介しておくことにする。

左巻さんが編集長となって、「理科の探検(RikaTan)」という雑誌が出されている。この雑誌の2014年春号の特集「ニセ科学を斬る!」の記事のひとつとして、松永 勝彦(まつなが かつひこ) 北海道大学名誉教授の「EM団子の水環境への投げ込みは環境を悪化させる」という文章がのった。

JST (科学技術振興機構)が運営している「サイエンスポータル」(http://scienceportal.jp )というウェブサイトがある。このサイトに、「理科の探検」にのった記事のうちいくつかが選ばれて無料公開されていた。上記の松永さんの記事も、2014年5月にそこに置かれた。6月ごろに見たときには、次のページから2014年春号にのった3つの記事へのリンクがあって、その中央のものが松永さんの記事だった。ところが、8月ごろに見ると、松永さんの記事だけが消えていた。
http://scienceportal.jp/magazines/rikatan/2014/
このページのソースを見ると、松永さんの記事へのリンクは次のようにコメント化されて残っている。【[2014-10-21加筆] 10月21日現在、このページを見ようとしてもサイエンスポータルのトップに行ってしまうようになった。】

<!--
<li>
<a href="/magazines/rikatan/2014/spring/20140501_01.html">
<p class="release">2014年5月1日</p>
<p class="tit">EM団子の水環境への投げ込みは 環境を悪化させる</p>
</a>
</li>
//-->

しかし、リンク先の次のページは存在しなくなっている。(リンクをたどるとサイエンスポータルのトップに行ってしまう。)
http://scienceportal.jp/magazines/rikatan/2014/spring/20140501_01.html
ただし、アメリカにあるArchive.orgにはコピーが残っていた。記事を読みたいかたは次のリンク先を見ていただきたい。
http://web.archive.org/web/20140614020813/http://scienceportal.jp/magazines/rikatan/2014/spring/20140501_01.html

サイエンスポータルのサイトは2014年9月26日に更新があった。その予告で、過去にあった記事で読めなくなっているものを復活するとあったので、松永さんの記事も復活されるだろうと期待したのだが、そうならなかった。
それどころか、サイエンスポータルのトップにある「マガジン」のメニューから「理科の探検」が消えてしまった。この雑誌の記事を収録するのをやめてしまったのだろうか?
ただし今のところ「マガジン」から「Webで読む機関誌」を開けば、右の枠の中に「理科の探検」があり、それを開けばこれまでに収録された記事(松永さんの記事を除く)を見ることはできる。【 [2014-10-21加筆] 10月21日に見たところ、右の枠の「理科の探検」という字は残っているのだが、そのリンクをたどっても記事内容には行かず、サイエンスポータルのトップに行ってしまう。おそらく残っている文字は消し残しにすぎず、サイエンスポータルは「理科の探検」とかかわるのをやめた、ということなのだろう。】【[2014-10-22加筆] 10月21日、左巻さんのTwitterでの発言に「抗議を込めてJSTサイエンスポータルに理科の探検(RikaTan)誌記事を載せるのをやめた。」とあった。】