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ここに示された意見はわたし個人のものであり、所属する組織を代表するものではありません

個人ブログなので言うまでもないことなのですが、あらためて明示することにしました。

ここに示された意見はわたし個人のものであり、所属する組織を代表するものではありません。

ひとつの動機は、4月から勤め先が変わったことです。どこであるか秘密にするつもりはありませんが、この記事では組織名はあげないことにします。公務員ではないが国からお金をもらって仕事をしている団体の研究職である、という大まかな特徴は変わりません。仕事のほうで政策に関する意見を述べる可能性がふえ、このブログで書くことと話題が重なることも多くなりそうなので、立場を明確にしておく必要があると考えました。

もうひとつ、わたしが所属している学会の活動についてものを言う必要が生じそうであり、その場合に、会員のひとりの発言と学会を代表する発言を区別して読んでいただきたい、という事情もあります。

ただし、「所属する組織を代表するものではありません」は、「所属する組織を代表する意見とは必ずしも同じではありません」という意味であり、「所属する組織を代表する意見とは反対です」という意味ではありません。多くの場合、一致はしなくても反対というほどではないことが多くなると思います。

めったにないことだと思いますが、もし、所属組織を代表する意見が明確に示され、わたしから見てそれは許せないものだと思ったならば、わたしは組織にその意見を変えることを訴え、受け入れられなければ組織から抜けることになるでしょう。(学会は民主制の組織だが、勤め先は労働者が経営に関与する権限を持っているわけではない、という事情の違いはありますが、大筋は同様です。)

組織の名前で多くの文書が出ています。所属組織のものであっても、わたしが実際に関与していないものは、わたしにとっては事実上他者の著作物であり、ここで論評対象とする場合は他者の著作物として扱うつもりです。

たとえわたしが関与した場合でも、わたしの思い通りにならなかった場合には、関与していることのことわり書き(disclaimer)を入れながらも、形式的に他者の著作物として扱うことによって議論の矛盾を回避したいと思います。(仮想的な例ですが、原子力利用の拡大について、わたし個人の考えはどちらかというと反対論に傾いていますので、もし報告が手放しの推進論であれば、わたしはそれに自分の名前を入れることを拒否するでしょう。しかし、組織としては、推進・反対の政策提言は避けてメリット・デメリットの評価にとどめる、ということになれば、著者に名前をつらねるでしょう。その文書を参照しながら、個人として反対論を述べることもあるかもしれません[この部分2011-05-14改訂]。)

組織の名前で出された意見にわたしの意見が反映された場合は、すなおにそのように述べることになるでしょう。ただしその場合も補足として組織で了解されたものでないわたしの考えを述べることがありそうです。区別するようにしたいと思います。

所属組織内で同僚(上司・先輩を含む)から聞いたことをきっかけとして考えたことをこのブログに書くこともあると思います。その際に、同僚から述べるように要請されていない限り、同僚の名前や詳しい事情はここには書きません。外に公開された情報源があればそれを直接参照し、そうでなければ「同僚から聞いた」といった簡単な表現できっかけにふれたうえで自分の考えとして述べるようにします。