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IPCC報告書のありかはWikipediaをごらんください

IPCC第4次報告書は、オンラインにも置かれているし、紙の出版物の形でも出ている。日本語訳が出ている部分もあるが全部ではない。そのありかを説明しようとするとなかなか複雑だ。

Wikipedia日本語版の「IPCC第4次評価報告書」には、かなり詳しくリンクが示されている。自分で同様なURL一覧を書くよりは、これに頼ったほうが便利だと思った。ところがIPCC側の変更でリンク切れになっているところがあった。まずはWikipediaの「ノート」のページに書いて常連の編集者になおしていただいたのだが、さらに多数なおすべきところが見つかったので、自分でWikipediaのページを修正してリンク先を書きかえた。IPCCサイトに最近置かれた英語HTML版の目次(そこからPDF版一覧にも行ける)と、環境省その他のサイトの日本語PDFファイル一覧のページに行くようにした。(ただし英語のGlossary (用語集)のリンクはPDF版の一覧のページだ。HTML版のほうが便利だと思うが1か所にまとまっていない。)

それから、IPCC報告書の用語の日本語訳について、気象庁が2008年3月に訳語を変更したことを反映した修正をした。他の省庁が担当した報告書と用語を統一したものだ。Confidenceを「確信度」とした変更はもっともなので反映させたが、climate changeを「気候変動」としたことには従わず「気候変化」のままにして説明を改訂した。

そのほかの文章は、統合報告書の内容とそれを発表した際のIPCC議長との発言が混ざっていたのを分けたほかは、手をつけなかった。報告書の要点の紹介が正しいかどうかは確認していない。また議長の発言の紹介には意味がよくわからない部分があり、そのまま残すのは不満だったが、原文を確認する元気が出なかった。

Wikipediaは原理的にだれでも書きかえができるので、わたしの修正がいつまで残るかはわからないが、現状では、IPCC報告書本体にアクセスするための手がかりとしてWikipediaのこのページをお勧めしたい。