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地球温暖化はわれわれの時代の最も重要な話題ではない。それは. . .

「...ではない」までだけ引用することはしないでいただきたい。話は次のように続くのだ。

地球温暖化はわれわれの時代の最も重要な話題ではない。それはわれわれの時代の最も重要な話題の一部分なのだ。人類はこの有限の惑星の上で成長して、ようやくそれが有限だということを認識したばかりだ。これまで人口増加に関しても消費欲求に関しても爆発的な軌道をたどってきたこのヒトという種の限りない欲求を、どのようにして地球の条件に合わせたらよいのか。地球との関係も、人間どうしの関係も、いわば安定化され、なお豊かなものになるように変えていくことは、どうしたらできるのか。それがわれわれの時代の最も重要な話題なのだ。

2008年12月1日、当時ニューヨーク・タイムズの科学記者だった(2009年12月下旬に大学に移った) Andrew Revkin (アンドリュー・レフキン)氏がDot Earthというブログに書いた記事http://dotearth.blogs.nytimes.com/2008/12/01/climate-not-the-story-of-our-time/ の一部をわたしが仮に訳してみたものだ。

地球温暖化の話題を詳しくとりあげてきた功績が認められて、2008年11月19日に賞をもらった際に、インタビューを受けて述べたことだそうだ。

Revkin氏の報道には、温暖化問題を否定したい人たちからの非難も多かったらしいが、温暖化問題を重大だと考える人たちからも、ときどき激しい批判が寄せられた。個々の事例でどちらが正しかったかは判断しにくい。

ともかく、上に引用した文章のような観点には、わたしは賛同する。