2013年9月27日(金)の晩に札幌で開かれた、北海道大学CoSTEPと科学技術社会論学会の共催によるシンポジウム「地球温暖化問題と科学コミュニケーション --哲学者・科学者・社会学者が闘論--」に参加した。シンポジウムのウェブサイトは開催後移動して、現在はh…

【この記事はまだ書きなおす可能性があり、その際に当初の形を残すことを約束いたしません。】「(多種類)化学物質過敏症」(英語ではmultiple chemical sensitivity、MCS)あるいは本態性環境不耐性症(idiopathic environmental intolerance、IEI)と呼ばれる病…

科学の中での議論を含むがそれに限らず、理屈をたてた議論をするときには、相手との間で用語の意味がだいたい一致していないと議論がすれちがう。現実世界で起こっていることの認識が一致していても、何がAであり何がBであるかの認識が一致していなければ、…

【この記事はまだ書きなおす可能性があり、その際に当初の形を残すことを約束いたしません。】東日本大震災以後たびたび、「科学」あるいは「科学技術」全体に対する否定的意見と、それに反発する科学者側の言いぶんとが対立している状況が見られる。これは…

ネット上(twitterやブログなど)で「デマ」という表現をよく見かける。[前の記事]で導入した用語を使うと、「鈍い用語づかい」で、「事実に反するうわさが伝わり、それを事実と思った人の行動に影響を与えること」ぐらいの意味で使われていることがあると思う…

2013年8月23日、「福島の汚染水で太平洋は終り」ということばがtwitterで伝えられているのを見た。【わたしは「これで太平洋が終わりならばビキニ水爆ですでに終わっている。」とつぶやいた(tweetした)。ただし「だからといって、水爆実験をどんどんやってい…

9月27日(金)の晩に札幌で、北海道大学CoSTEPと科学技術社会論学会の共催によるシンポジウム「地球温暖化問題と科学コミュニケーション --哲学者・科学者・社会学者が闘論--」が予定されている。そのウェブサイト http://forum.hucc.hokudai.ac.jp/sympo/ htt…

地球温暖化に関するコメントをつけるための記事です。

2013年3月10日の記事[「ニセ科学」と仮称される問題群の論点整理の試み]に続いて考えたこと。金森(2013)の論文を読んで、その中に出てくる「科学的イデオロギー」という概念が参考になると思った。【金森氏のこの論文は、2013年5月に開かれた日本哲学会のシ…

近ごろ、(日本国内の)鉄道の駅で電車を待っていると、おそらく同じ録音の再生で、何度も、「カイカクカイホー」と聞こえるアナウンスがあった。「改革開放」といえば中華人民共和国の1980年代の政治スローガンだ。ただし、わたしはその時期に中国に行ってい…

【科学技術社会論(STS)学会2013年大会(11月16-17日)の講演予稿。(学会に提出した予稿に含まれないリンクを追加する。)】人間社会は自律性をもったシステムだが、物質・エネルギーの流れに関する限り地球環境システムの内にある。人間社会は各地の環境を制約…